1876(明治9)年に札幌農学校として開学した「北海道大学」。「モットーは「Boys, be ambitious!」。「大志と歴史と自然がつまったキャンパス」は「東京五輪2020」のマラソンコースにもなり今日も観光客や散策する市民が多くいました。そんな学内の「北大生協食堂」は学校関係者以外も利用できます。
今日は北大の先生との面会予定があり大学のキャンパスにやってきました。面会ともう一つの目的は「北海道大学生活協同組合中央食堂(北大生協中央食堂)」です。これまでも何度か試そうとしたのですが運悪くいつも休業でした。本日はどうなるか期待半分・不安半分で地下鉄南北線「さっぽろ駅」で下車、徒歩で大学に向かいました。
地下鉄南北線「さっぽろ駅」から徒歩10分弱で大学の「正門」に到着。
先ずはお約束の「中央ローン」。
「中央ローン」手前の木の上では「エゾリス」が食事中でした。
もう1枚別アングルから。
緑に囲まれた「クラーク博士像」。ここで右折し「東京五輪2020」でマラソン選手が駆け抜けた「中央道路」へ。
「総合博物館」の前を通って暫く歩くと・・。
「中央食堂」です(地図)。キャンパス奥の研究棟での面会を済ませ戻ってくると入口付近にあまり賑わいがなく不安感が・・。
近づいて見ると食堂は土・日・祝は休業ですが平日は時短ながらも11時~18時30分の営業でした。一安心です。
貼り紙は「コロナ禍でのアルバイトや仕送りの減少で学生・大学院生の生活が苦しい中で大変心苦しいのですが・・」食材・物流費の高騰で20円~30円程度値上げの「食堂メニューの価格改定について」の告知でした。
11時になり営業開始です。順路に従って移動です。
学食内は広めのようですが1席1席アクリル板で仕切られており全体の席数が不明です。
壁にメニューの表示があります。ガイドブック等で名物と紹介されていた「牛トロ丼」はないようです。今回はそのような表示は見かけませんでしたが「11時30分~13時は部外者は利用禁止」だということですので早めに食べ終えることのできるメニューを選びます(どれも大差なく早食可のようですが・・)。
手前より「単品(おかず・汁もの)」、「カレー・丼ぶり」、「麺類」のコーナーに分かれて並びます。
そして最後に会計。「学生証、身分証」がない場合は10%追加になります。
「濃厚にぼしラーメン」非組合員価格(組合員価格+10%)で520円。スープは「にぼし」の風味が強烈な醬油味、麺は中太麺。会計で前の親子に時間がかかり麺が延びるのではと危惧したのですが現在の業務用麺はそんなヤワではないようです。しっかりコシがありました。味は普通ですが自分が学生の頃(40年程前?)にキャンパス内で食べたラーメンより格段向上しています。値段も随分上がっていますが・・。
「かぼちゃコロッケ」145円。かぼちゃがたっぷり詰まっています。
折角ですので数量限定の「プリンタルト」同145円。良く出来た「コンビニ・スイーツ」の味わいです。
*自分が学生の頃に学食で最も多く食べたのはカレーライスで(確か普通盛りが140円で大盛りが170円)総菜を1品(100円程度)を追加して300円以内で満腹していたものです。今日のような「贅沢」は決してしなかったのですが学食も随分進化したものだと思いました。ただ現役の一時期に母校で教員をしていたことがあるのですが、その際には昼は弁当持参で学食を再度試せなかったことを少し後悔しています。
レシートには選んだメニューのエネルギー量・塩分量・3群点数法による栄養バランス点数が表示されていて「レシートで栄養C h e c k」できるようになっています。学生の「食生活の自立」サポートだそうです。こんなところにも学生思いが感じられました。
食後には「中央道路」に設置されているマラソン・コースのプレートを見ていきます。こちら40㎞ポイント。
すぐ近くに30㎞ポイント。道路上にはラインを引いた跡が見られます。
そして20㎞ポイント。周回コースでしたのでこの辺りでは3回選手が見られたのですね。大学関係者が羨ましいと思っていたのですが教職員は当日学内立入禁止を厳命されていたそうです。
最後に「札幌農学校第二農場」まで行って「18条門」から学外へ出て南北線「北18条駅」から帰路につきました。
何度目かの試みで漸く北海道大学の学食「北大生協中央食堂」を体験することができました。様々な面で学生への思いを感じられる優しい場所でした。今思えば自分が学生時代も街全体が学生に寛容だった気がしますが再度そんな優しさのおこぼれに預かったようなランチでした。ご馳走様でした。
「北海道大学生活協同組合中央食堂」
札幌市北区北十一条西8 北海道大学構内 011-726-4780
営業時間(8月6日〜9月30日)
【平日】 11:00~18:30
【土・日・祝】休業
(2021.8.17訪問)