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札幌・円山生活日記

釧路名物「和商市場の勝手丼」~帯広・釧路旅行(その2)~

全国屈指の水揚げ量を誇る港町・釧路の魚介類をのせた「勝手丼」。JR釧路駅前に昭和29年(1954年)に市民の台所として開設された「釧路和商市場」の名物です。ご飯どんぶりに盛り付ける自分の好きな海鮮ネタを好き“勝手”に選べます。港町ならではの自分だけのオリジナル海鮮丼づくりが楽しめます。

帯広・釧路旅行(その2)はJR釧路駅前にある「釧路和商市場」で名物の「勝手丼」です。2泊3日の帯広・釧路旅行の2日目はJR釧路駅11時6分発の「くしろ湿原ノロッコ号」の乗車予定なのでその前にオリジナル海鮮丼の朝食にします。
JR釧路駅。石川啄木が「さいはての駅~」と詠んだのは明治41年のことですが今もさいはて感が漂う駅舎です。
「釧路和商市場」はそのJR釧路駅から徒歩数分とアクセスが良好な立地場所です。昭和29年(1954年)に市民の台所として開設された釧路で最も歴史ある市場だそうです(地図)。
市場内には鮮魚をはじめカニ、塩干(えんかん)、青果、精肉、菓子等の食品から雑貨、土産品、飲食店など50店舗近くが並んでいます。営業時間は8時~17時。
「勝手丼」を取り扱う店舗とイートスペースは市場中央にあります。海鮮具材を購入できる店は4店舗だそうです。扱っている具材は店舗によって若干異なりますががどの店も鮮度の良さを感じます。

ひと回りして一番具材が多く感じた「(株)さとむら」です。ちなみに「勝手丼」ならぬ「勝手どんぶり」は「(株)さとむら」の登録商標だそうです。 
ずらりと並ぶ「勝手どんぶり」の具材類。

How to order「海鮮丼」が英語と中国語で書かれています。要するに①先ず惣菜屋(市場内2店舗)でご飯を購入する、②具材を取り扱っている店舗で好きな海鮮を選ぶ、③好きな具材を好きなだけ注文しご飯の上に載せてもらうというシステムです。ご飯が不要な際は刺身のみで食べることもできるそうです。
ご飯を販売する惣菜屋の一つ「大内商店」です。ご飯を購入します。
ご飯のサイズと価格は茶碗半分税込み110円、1杯分同160円、1.5杯同210円、2杯分同260円など。酢飯の場合は+40円です。カニの味噌汁やザンギなどの惣菜も販売されています。我が家の場合ふだんより量的に朝食はあまり食べないので夫婦二人でシェアすることにして210円のご飯一碗を購入しました。

「さとむら」に戻って具材を選びます。好物のピカピカの釧路産にしんが1切55円(税込み)など・・。
季節のお勧めは店の人に聞くのが良いかと。“本日は釧路港で揚がった生のくじらがあるよ!”と勧められました。
もちろん海老・カニもあります。蟹も茹でたてだよ!”だそうです。価格はほとんどが一切れで55円~550円ぐらいに設定されています。生うには高いですが・・。


さてこちらが我が家の「勝手丼」です。
妻が選んだ具材は
「しめ鯖」(一切れ税込み110円)、
「生北寄貝」(同220円)、
「炙りサーモン(同110円)」に「甘海老(1本同110円×2)」、
私の選択は「生にしん(同55円×2)」、
「花咲蟹ふんどし(同220円)」、
「ほんまぐろ中落ち(同220円)」に「さくらます(同220円)」。
玉子が1切サービスで合計1,330円。ご飯も入れると1,540円のオリジナル海鮮丼になりました。
充実の海鮮丼です。大変美味しくいただきました。「勝手丼」は割高ではという声もあるようですが好みのピカピカ魚介類を選びオリジナル海鮮丼をつくる楽しさも加味すれば満足感があります。我が家は大変気に入りました。ご馳走様でした。
なお「さとむら」は海老・カニなども取扱っており“ネットでも注文できるよ!”と名刺をいただきました。

「釧路和商市場」の事務所前には来客予定が掲示されていました。高校生が70名も自由食となると大賑わいでしょう。以上で「釧路和商市場」での朝食終了。

食後は腹ごなしも兼ねて釧路港方面を散歩します。写真は釧路川の河口部に架かる「幣舞橋(ぬさまいばし)」をバックに設置されたフォトスポット。「幣舞橋」は釧路のシンボル的存在で夕陽シーンの撮影でも人気のようです。 
「幣舞橋」には《道東の四季》の名で知られる4体の乙女のブロンズ像が設置されています。写真は舟越保武氏・作「春の像《若葉が萌えいずる雪解けの季節》 」。後方は商業施設「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」。 
佐藤忠良氏・作「夏の像《さわやかな風を受けて羽ばたく若々しさ》」。
柳原義達氏・作「秋の像《迫りくる厳しい冬に立ち向かう精神と緊張感》」。

そして本郷新氏・作「冬の像《寒さと冬をはねのけて春を待ち望む心》」。

「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」の対岸。 
その一角に石川啄木が勤めていた旧釧路新聞社を復元した資料館「港文館」があります。資料館となっています。

「港文館」前の本郷新氏・作の「石川啄木像」。足元には「さいはての 駅に下り立ち雪あかり さびしき町にあゆみいりにき」の歌碑がありました。
さて「くしろ湿原ノロッコ号」の発車時刻が近づいてきましたのでJR釧路駅に戻ることにします。次は釧路湿原です。帯広・釧路旅行(その3)に続きます。

「釧路和商市場」
釧路市黒金町13丁目25
TEL:0154-22-3226
営業時間:8:00~17:00(日曜定休)

「(株)さとむら」
釧路市黒金町13-25(和商市場内)
電話:0154-32-0788
(2023.10.2)

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