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札幌・円山生活日記

「Nouvelle Pousse Okurayama(ヌーベルプース大倉山)」

1972年札幌オリンピックのジャンプ競技が行われた伝統ある「大倉山ジャンプ競技場」にある「Nouvelle Pousse Okurayama(ヌーベルプース大倉山)」。店名の「Nouvelle Pousse」とはフランス語で「新芽」のこと。日本の食文化とフランス料理の技法を競演させ既成概念にとらわれない新しいフレンチを追求しているとか。素晴らしいロケーションも魅力です。

今日は「Nouvelle Pousse Okurayama(ヌーベルプース大倉山)」でランチです。「大倉山ジャンプ競技場」に来る度に「いつかは試そう」と思っていました。そんな折、「1972年札幌オリンピック50周年記念 特別企画展」が8月8日(日)~9月19日(日)の予定で「札幌オリンピックミュージアム・アネックス1階」(入場無料)で開催されていることからその鑑賞がてら予約をしてやってきました。アクセスは地下鉄東西線「円山公園駅」から大倉山ジャンプ競技場行バス「くらまる号」に乗り15分で競技場前に到着しました。

「大倉山ジャンプ競技場」を正面から見たところ。ジャンプ台が圧倒的な存在感です。

レストランの入る「札幌オリンピックミュージアム・アネックス」。1階で「札幌オリンピック50周年記念 特別企画展」が実施中。

建物に入ると「加藤 秀克シェフ」がお出迎えです。
エレベーターで2階にあがったレストランのエントランス付近。
予約名を告げると店内に案内されます。
店奥のテーブル席からはジャンプ台が近くに見えます。絶好のロケーションです。

店奥のテーブルから入り口方向を見たところ。明るく広い店内です。

ランチは1種類「フルール・ソバージュ」。肉or魚選択で税込み3,850円。十勝黒毛和牛選択の場合は+1,800円。肉・魚両方の場合は+1,200円。
ノンアルコール・ドリンクのメニュー。
つい注文したノンアルコール・ワインの「ピエール・ゼロ(シャルドネ)」税込み770円。甘い飲み物でした。


アミューズ(1)の「根室沖鰯とアンディーブ」とテーブルセット。
「根室沖鰯とアンディーブ」。アンディーブの上にカレー味の炙った鰯。
アミューズ(2)「網走産帆立貝の瞬間スモーク」 。燻製の香りと旨味が凝縮した帆立貝。
アミューズ(3)「富良野産とうもろこし(ゴールドラッシュ)冷製カプチーノ」。とうもろこしの冷製スープ上にエスプーマした生クリームのムース。コーン片で香ばしい風味付けがなされています。(1)〜(3)まです皆美味しいアミューズでもう少し食べたい!

テーブル上で「ガスパチョ」が注がれ前菜が完成。
前菜「コンソメジュレとパプリカムースの二層仕立て/石狩産トマトのガスパチョ」。バジルオイル上に赤パプリカのムースとコンソメジュレで固めた夏野菜等がのり、トマトの赤いガスパチョが回し掛けられています。
コンソメジュレ内は北海縞えび、エダマメ、トマト(赤・黄)の良い色合いです。ガスパチョの酸味で夏らしい一品となっています。


ホカホカ・フワフワのバゲット。

メイン(魚料理)の「本日の鮮魚と季節野菜のフランとモロヘイヤソース 」。王冠型の人参のフラン(洋風茶碗蒸し)上に細かく切った茄子、大根、大葉を敷いて揚げた魚の切り身がのります。モロヘイヤの鮮やかな緑のソース。
魚は「アイナメ」。穂紫蘇の実と花がトッピング。「アイナメ」がサクサク・ホロホロです。関西料理では「アイナメ」は高級食材ですが北海道では大衆魚値段で売られているのは有難いです。

メイン(肉料理)の「北海道産豚肉の竹炭のクロケット」。付け合わせはオクラ、シシトウ等に味噌味のソース。
ジャガイモのムース上の立方体のコロッケ風のクロケット。腸の活性化と解毒効果があるという食用竹炭パウダーをまぶして揚げられています。

外カリカリの竹炭クロケットの中は肉々しい豚ミンチにフォアグラ少々。味噌味のソースと竹炭の風味がグッド・マッチです。

デザートには甘さが引き立つようにと炭酸水が注がれます。
デザート「共和町産らいでん西瓜のグラニテ」。カットされたらいでん西瓜の上に同西瓜のグラニテ(シャーベット)に種を模したチョコチップがトッピング。〆味までしっかり和テイストの夏メニューでした。ちなみにメニューは2か月毎に組み換えだそうです次は秋メニューですね。

食後のコーヒーと小菓子。

 小菓子はフランボワーズ味とマンゴ味のフルーツゼリー(手前左右)、キャラメルのパウンドケーキ(中央)にチョコと紅茶のサブレ(奥)でした。

最後にジャンプ台を下から眺め本日のランチ終了です。

北海道産の豊かな食材をフランス料理の技法で味を更に引き立てるという和テイストのランチでした。シェフの高い意識と確かな技にロケーションの良さが満足感を高めます。ただ食べ盛りには量的には不満かも知れません。本日の客は皆シニアでしたが・・。そんな落ち着いたランチタイムを過ごすには良い場所かも知れません。ご馳走様でした。

「Nouvelle Pousse Okurayama(ヌーベルプース大倉山)」
札幌市中央区宮の森1274 札幌オリンピックミュージアム アネックス2F 
レストラン予約センター:011-518-6311(予約受付時間 11:00〜20:00)
定休日:夏期営業期間中は休まず営業(2021年4月29日~10月31日まで)
営業時間:ランチ11:30〜14:30(LO 14:00)/ディナー17:30〜21:30(LO 20:00)
*2021年8月2日(月)~9月12日(日)まで:ランチ11:30〜14:30(LO 14:00)/ディナー16:30〜20:00(LO 18:30)
※酒類の提供は終日休止
公式ウェブサイトに「大倉山ジャンプ競技場は明日(8/28)より緊急事態宣言の要請に伴い、施設を全館休館致します」との告示が出ました。(2021.8.27午後1時追記)。レストランも「休業」となっています(2021.8.28午前8時追記)。
(2021.8.25訪問)

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