北海道屈指の美しい大自然の姿を見られる「支笏湖」。透明度の高い湖面を持ち周囲を恵庭岳や樽前山などの山々に囲まれた景観で様々なレジャー/アクティビティが楽しめます。札幌や新千歳空港からのアクセスの良さも魅力です。
今日は「支笏湖」に遠出です。連日の暑さで湖畔に行けば少し涼やかになるのではと出かけてまいりました。結果的には湖畔の日差しも厳しかったのですが大自然の景観などが楽しめ充実の一日となりました。交通手段は地下鉄東西線「円山公園駅」→「新さっぽろ駅/JR新札幌駅」→(快速エアポート)→「JR千歳駅」→(北海道中央バス)→「支笏湖」で片道所要約1時間40分(途中休憩除く)ほどでした。
「JR千歳駅」前のロータリーとバス停付近。周囲にはホテルがたくさんありました。
「JR千歳駅前」からでは40分弱で「支笏湖」のバス停に到着。
支笏湖畔。「紺青の湖面」などとガイドブックに出ているのですが強い日差しが湖面に反射し残念ながら青さがそれほど感じられません。それでも湖を囲む山々などの見事な景観です。
先ずは「支笏湖観光船」です。4月中旬~11月上旬の運行です。 コロナ対策のため7月5日から7月18日まで土・日のみ営業で平日は休業していましたが現在は平日も運航しています。ただ当日は2隻ある水中遊覧船のうち1隻のみ使用で1時間間隔の運航でした。
水中遊覧船には船底に窓が設置されており湖底を眺めることができます。
湖岸近くでは透明な水の中で「ヒメマス(チップ)」が群れで泳いでいました。
湖岸を離れ水深が深くなると水の色はコバルトブルーからエメラルドグリーンへと変化します。湖中には「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる切り立った崖のような地形が見られます。海底遺跡のようでもあります。約4.4万年前の支笏湖のカルデラ生成時にマグマが急激に冷やされ収縮した際にできた割れ目とかで大自然の造形美です。
「柱状節理」スポット終了とのアナウンスで皆デッキにあがります。
湖岸にも「柱状節理」が見えます。
デッキ上から眺める湖面と「恵庭岳」(中央)に「樽前山」(左)。「樽前山」山頂には溶岩ドームが見えます。
約30分のクルーズで船着き場に戻ってきました。
「水中遊覧船」のほかにも高速艇やスワンボート等もあり色々な楽しみ方が出来ます。
スワンボートを楽しむ人に・・。
カヌー体験の女性。インストラクターの指導付きです。
湖岸でのんびりと涼をとる若者たちです。
次は「山線鉄橋」を渡り「親水公園」方向へ。支笏湖のシンボルと言われる「山線鉄橋」は支笏湖温泉の脇から流れ出す千歳川に架かる歩道橋で、支笏湖周辺の木材を製紙工場へと運ぶための軽便鉄道が引かれていた時の名残りだそうです。
趣ある橋は明治の北海道開発の遺産として平成19年(2007年)11月に経済産業省より製紙業の歩みを物語る近代化産業遺産群として認定を受けています。
橋上から「千歳川」を見ると川藻の関係か独特の色合いでした。
「親水公園」手前で展望台へ向かうべく坂を登っていきます。
「支笏湖展望台」に到着。
展望台から見た「恵庭岳」。山頂の雲が少し残念です。
こんな表示もありました。エゾオオカミのいた時代なのですね。
「親水公園」。支笏湖の景色を眺めながら水遊びもできます。子供も浅瀬で気持ち良さそうに遊んでいました。
「親水公園」から「山線鉄橋」を渡り「支笏湖神社」へ。その前の展望台から「支笏湖」を眺めたところ。湖面の青さが少し増してきました。
「支笏湖神社」。山をつかさどる「山の神」と海上・航海安全をつかさどる「海の神」を祭る支笏湖地域の鎮守。隠れたパワースポットでもあるそうです。
社殿奥の木には「ツルアジサイ」がからまっていました。
「ツルアジサイ」。少し盛りを過ぎているようです。
「王子軽便鉄道ミュージアム 山線湖畔驛」へ。
「山線鉄橋」を走った「王子軽便鉄道」の歴史・模型・ジオラマなどが展示されています。鉄道ファンには穴場です。
隣の「支笏湖ビジターセンター」。
入口ではマスクをしたヒグマ剥製がお出迎えです。支笏湖形成の歴史をジオラマやビデオを通じてわかりやすく伝えられています。
森に暮らす動物、樹木、昆虫など「支笏湖」周辺の自然も紹介しています。
大体予定していたスポットを周遊できたので休憩です。「しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌」のスイーツ部門「スイーツショップ パティシエ・ラボ」。カフェ営業は休業中でテイクアウトのみ。
パフェを注文するとパティシエールさんが一つ一つ仕上げてくれます。
「特製パフェ」税込み680円と「アイスティー」同300円。屋外のテラス席でいただきます。
食後は向かいのアイヌ民芸品をはじめ伝統工芸品、アンティーク、雑貨等を展示・販売する「gallery & shop“CARVE”」で土産品の購入。
熊彫り師・野村一夫氏作の熊の木彫り。同680円。店の人によると師は80歳を超えて現役だそうですが最近あまり彫ってくれなくなったとか。
最後にもう一度「支笏湖」をビジターセンターのテラスから眺めてバス停へ向かい帰路につきました。なお「CARVE」の人によれば湖の碧さが際立って美しく見えるのは朝夕の日が高くなる前だそうです。「皆さん3時を過ぎると帰ってしまうのですが‥」と言われてもバス便の時間もあり‥と思案してしまいました。
それでも避暑にはなりませんでしたが湖畔の自然と歴史に触れ大変満足です。これほどの近さとアクセスの良さで雄大な景観にジオパークを楽しむことができるのは札幌の良さですね。改めて有難く思いました。次回は紅葉の季節に是非訪問したいものです。お疲れ様でした。
「支笏湖観光船」
千歳市支笏湖温泉 支笏湖観光船レストハウス
電話番号:0123-25-2031
電話番号:0123-25-2031
(水中遊覧船)通常料金
大人:1,650円/小学生:830円
大人:1,650円/小学生:830円
運航時間 始発:8時40分~終発:17時10分
※30分毎の出航、時季により変更有
「支笏湖ビジターセンター」/「王子軽便鉄道ミュージアム 山線湖畔驛」
千歳市支笏湖温泉番外地 TEL: 0123-25-2404
開館時間 9:00~17:30(4月~11月)/9:30~16:30(12月~3月)
休館 12月~3月は火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
休館 12月~3月は火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
「スイーツショップ パティシエ・ラボ (Sweets shop Patissier Lab)」
千歳市支笏湖温泉 しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌 0123-25-2211
営業時間 9:30~16:30
定休日 年中無休
(2021.7.28訪問)