ドラマ十里桃花にでてくる折顔上神の乗り物は畢方という一本足の美しい鶴でした。また、別の場面では火を噴く鳳凰が描かれていました。
その繋がりで大好きな手塚治虫さんの火の鳥を読んで感じたことを今日はつぶやいてみます。
読んでいただきありがとうございます。
火の鳥、不死鳥をテーマに壮大なストーリーが古代から未来にかけて、また、未来から太古に戻りぐるぐるとめくるめく展開されます。
火の鳥を一生涯の壮大な仕事とされていた、日本の生んだ天才手塚治虫さんは、ストーリーを書き終えることの無いまま天国に召されました。
古代から人は死ぬことへの恐怖から不老不死を求めました。
ピラミッドのミイラも、永遠の命を願って作られたようです。ご遺体に水銀を溶かしたものを浸し防腐として化石化したようです。
秦の始皇帝は不老不死の丹薬を求めて遣いを日本に送ったともいわれます。煉丹術。錬丹術。不死の丹薬を作って神仙になる術のことです。
丹は水銀のこと。
日本の丹の地名には水銀鉱脈が関係しているようです。生きながら仏になれると唱えた空海さんは、この丹のつく地を殆ど訪れたと聞いたことがあります。
水銀を使うと金を抽出できるために、金の抽出にも用いられていました。錬金術は、錬丹術ともいえそうです。
しかし、水銀は日本で甚大な公害をひきおこしました。今でも、安価な金の抽出方法のため、発展途上国では深刻な環境問題を生み出しています。
自然から生まれたものを人の欲心は悪いものに変えてしまうのかもしれません。
錬金術は、金を作る術と書きますが、金属に限らず人間の肉体や魂を完全な存在に錬成する試みのことも指すようです。
全ての人に宿る内なる神様を大切にすることだと感じます。
神社の鳥居の朱色を丹塗りといいます。
丹、つまり、水銀が塗料に使われています。水銀には邪を祓う力があるようです。
頭の朱い「丹」頂鶴が、十里桃花のドラマの中の屏風に描かれています。霊鳥です。真っ白な日本の雪景色にも丹頂鶴は似合います。
お写真は鶴の画像よりお借りしています。
鶴に姿が似ている白鷺も霊鳥です。福井県氣比神宮の眷属神です。こちらの神宮も空海さんと縁があるようです。行ってみたいです。
氣比神宮の朱塗りの鳥居は、広島の厳島、奈良の春日神社とならんで三大鳥居とか。朱い鳥居に白鷺がとまっていたらと想像するだけでうっとりします。停まり木=鳥居には、トリがイてほしい。笑
ところで、丹という漢字は、「に」「あか」「まごころ」という意味があります。
「に」ほんの国旗は、白地に「あか」丸。何もない真っ白な空間に太陽があります。世界一美しい国旗のように私は感じます。この自然豊かな国で、脈々と命を育む自然を大切に思い和合する「まごころ」を大切にしたいです。
人は肉体の死をいつか迎えます。いくら不老不死を願っても。そして、さなぎから蝶になって、 鶴のように、鷺のように、真っ白な羽を広げて魂の還るところに飛んで逝きます。
死は通過点。 魂は永遠。魂は不死蝶、不死鳥。
いつか還る日まで、御魂磨きをしていきます。
【画像はgoogle 画像より】