おはぎの店から帰って来て、ひと休みした後、作業場へ男子達は
入って行った。Oさんが「おかしいなー。ネットでは無料って
出てたんだけど」と言うので、パソコンで調べた。『〇〇市 ジム 無料』で
検索すると、今日行った所がトップで出て来た。「な、無料で検索したら
アタマに出て来るだろ?」と、Oさんは言ったが、自分は心の中で
(いや、これは検索に引っ掛かっただけで無料ではないよ)と思った。
その後、なぜかみんなで腕立て伏せを何回出来るかとか、体幹トレーニングを
何分耐えられるかと言った体力勝負を行った。なぜか自分がトップになった。
自分は非力だ。しかし、体重が軽い。それが功を奏したのだろう。
これで少しは筋肉アピールが出来たかな? と思っていると、女子達が
入って来てケーキとクッキーを持って来てくれた。
「うぉ!ハッピーバレンタイン!やったー!!」と自分は声を上げた。
義理とは言え、バレンタインにお菓子をもらうのは十数年ぶりな気がする。
よもぎ大福を食べた後に洋菓子を食べると言う、糖分過剰摂取状態になった。
「これで今日歩いた分はチャラだね」と職員は言った。苦笑いしながら
うなずく。食べ終わった後、後片付けをしている女性陣にお礼を言って
今日はお開きとなった。これはホワイトデーのお返しを考えないと
いけないぞ。賛同してくれる男性陣にも協力を仰ごう。さて、お返しは
何がいいかな?