たまり場ぶろぐNEO

 奈良県在住、天里友香のブログ。
 漫画・ゲーム・同人等のオタク系話題と日常、時々は真面目な話です。

信ずべき山、貴ぶべき山③

2010-02-07 12:23:36 | 日記
 帰りは「ちょっと小旅行気分を味わいたくて」
わざと大阪側にまわるルートで帰りました。
 少しバスに乗って、
更に麓まではケーブルカーで移動します。
(ケーブルカーのパッケージも寅)
 麓の近鉄の駅から布施に出て、
更に少し寄り道で
上本町の近鉄百貨店で食事をして帰宅しました。
「…体に疲労が来てるのか、
一夜明けたら(特に足が)妙な感じ」
 今日はずっと大人しくしてる予定です…。


信ずべき山、貴ぶべき山②

2010-02-07 10:01:02 | 日記
 さて、この信貴山、名前のとおり奈良県と大阪府の境の
かなりな山の中にあります。
 なので境内にも起伏がたくさん有って、
日頃運動不足な身にはなかなか大変。
「絵巻を見る前にお参りを」と行った
絵巻の主人公である命蓮聖のお墓も
結構階段を上がる場所でしたが、
それよりキツかったのが『空鉢護法』
 絵巻に出てくる鉢に因んだと思われるお堂でしたが
「山頂」にあるので
本堂などの境内から更に600メートルの山道を行くのです。
「『一言祈願』を叶えて下さるそうだけど、
祈願のためにここに通ってたら神頼みの前段階の、
本人の根性と体力も鍛えられそうな…!」
 そんなこんなでお参りをして、お楽しみの『信貴山縁起絵巻』を鑑賞。
 普段も複製を常設してるそうですが、
特別公開では3巻ある絵巻の原本を順次公開するそうで
『飛倉』はその1巻です。
(ストーリーは、ご存知ない方のために後の追記で書きます)
「とにかく、登場人物の表情や動きが
生き生きとしていて素晴らしい!!」
 米倉が浮き上がりだして
ビックリしたり追いかける長者の家人の姿はもちろん、
空飛ぶ米俵の列に山の鹿も「?!」とした様子なのが、
一目見ただけでも明らかに分かるのです。
 私は直前に解説本も買って予習しましたが、
この絵巻の絵を初めて見たのは
まだ子供の頃の絵本みたいな本で、
「よく、漫画で使われるお金がなくなる表現で
『お札に翼が生えて渡り鳥の列みたいに飛んでいく』けど」
翼はありませんが、
絵的には正にその『米俵バージョン』が
ずっと昔の絵で描かれてたのが、とにかく印象的でした。
「漫画でそういう表現に慣れてる現代人が
着彩された色がかなりあせた絵を見てこうなんだから」
絵巻が作られた推定12世紀中頃としては
どんなに斬新な作品だったかと…!!
 展示されてた『霊宝館』には
『聖徳太子が戦勝祈願する話』を題材にした
ずっと後世の絵巻物も展示がありましたが、
そちらは(登場人物や題材の都合もあるにせよ)
「人々が無表情で、いわゆるハンコ絵」
見た時の魅力としては明らかに差が。
「これほどの作品が850年ほど前には
もう作られてたのを見たら、
むしろ日本でマンガやアニメが発達したのは
かなり遅かったくらいなんじゃ…?!」
 そう感じた鑑賞でした。
(『飛倉』の簡単なストーリー紹介)

 時代は10世紀初め頃、
信貴山に命蓮聖という
徳も高く法力も強いお坊さんがいた。
 命蓮は托鉢の鉢を
京都の山崎に住んでいる裕福な長者の家まで
法力で飛ばしてお布施を貰っていたが、
ある時、それをうるさくなった長者が
米倉に鉢を入れて閉じ込めてしまった。
 すると、鉢はひとりでに倉を飛び出し、
更に米倉ごと宙に浮き上がらせ乗せて、
そのまま信貴山まで空を飛んで帰ってしまった。
 慌てて追いかけた長者は命蓮と交渉して
『倉の建物だけは寄贈して、中の米俵は全部返してもらう』
ことになったが
「正直、奈良西部の山の中から京都の山崎まで
大量の米俵を運ぶのは大変
(直線距離でも約34キロ)」
 困っていたら命蓮は例の鉢に米俵を一つ乗せる様に指示。
 すると、鉢はまた浮かび上がり、
今度は鉢を先頭に残りの俵も次々と空を飛んで
元の長者の家まで戻っていった。

 …そういう物語ですが、
「これ、法力が超能力だと考えたら、
立派にSFな話だよ?!」
 なお、この命蓮というお坊さんは
絵巻の2巻では京の都にいる帝の病気を
法力で治したりもしてます…。

信ずべき山、貴ぶべき山①

2010-02-06 20:25:18 | 日記
 今日はお昼前から信貴山へ行ってきました。
 実は今年の元旦にも「初詣に行こうとした」んですが、
『寅』に縁のため同じことを考えた参拝者が非常に多く、
外側の仁王門に入る前から大行列で
「この調子では本堂まではまだ3時間以上かかる」と
聞こえてきたので、やむなく引き返し…
「なら、次こそは必ずお参りする!」と決めてたのでした。
 この信貴山には有名な国宝の
『信貴山縁起絵巻』が伝わっていて、
2月前半は特に話が面白い『飛倉』の巻の原本が
特別公開されるので「行くなら今!」と
予習の本も買って楽しみにしていざ出発!!
 始めは奈良方面から近鉄とバスで。
 前回引き返した仁王門を過ぎ、しばらく行くと
よく観光ポスターにも写真が出ている『世界一大福寅』が。
 ここは「聖徳太子が物部氏との戦争で勝利を願ったところ
『寅年寅日寅の刻』に毘沙門天が現れて
必勝の秘宝を授けた」のがはじまりとされてるので、
『朝護孫子寺』というお寺ですが
毘沙門天をお祀りしていて
寅がシンボルになってるのです。
(なので、阪●タ●ガースが
球団で初詣するのも関西では有名)


予習してます!

2010-02-04 08:05:03 | 漫画・アニメ
 昨日は通販した本が届いたので、
『ドラ●エ』をほっといて読みふけってました。
 その本は『日本の絵巻物』について
アニメ監督の高●勲さんが語られてるもので、
「今週末に見に行ってみるつもり」な
『信貴山縁起』も載っているのです。
 序文に「『なぜ日本ではアニメやマンガが発達したのか』
外国人に尋ねられたら
説明をするより絵巻物の本を見せた方が早い。
 これが850年前に描かれた物だと言うと、
驚かれると共に妙に納得される」
という事が書いてありますが、
実際に、現在でもマンガで使われてる
動きを表す線が描かれてたり
「今でもアニメでこういうカットにするなら
同じように描いていく」表現が有ったり、
これらを見て
「日本人は昔から絵と言語で語られた物語が好きだった」
と言われたら確かに納得ができます。
「現物を見るのが更に楽しみ!!」ワクワクv

春なら、こっちも芽吹いて…!

2010-02-03 08:01:59 | 同人
 …次の本、内容をどうするか決定はしてませんが
「一応、新ネタも検討する気で」
ネタ出しをぼちぼちとやってます。
 私の場合、ネタは
使えそうな『タネ』をつかんで、
そこから妄想を育てていく
(それが『ネタ』として芽が出て育ったら、描ける)ので
「逆に言えば、妄想が半端に終わってしまうと
現状では『タネ』なまま」
 なので、いくつか試すのですが
「今のところの『タネ』は、
あんまり芽が出る気配がないな…。」
 まだ焦る時期ではないですが、さて、どうなるのやら?