東京のはずれに位置する、とある町に、一人の小学校の精霊がいました。精霊は
昭和三十五年生まれ、名を第二小学校といいました。二小のいる所は、周りに
田んぼや畑が広がり、近くには川も流れている、そんなのどかな風景のなかでした。
昭和三十八年六月のある朝、二小は目覚めると、大きくのびをして辺りを
見まわしました。そして、頷くとにっこり笑いました。実は、今日は、二小にとって、
とてもすばらしいことがおきる日なのです。それは何かというと、二小にとっては
二番目の妹となる精霊、四小の生まれる日だからです。この頃、町の人口は
増え続け、小学校も次々と建って増えて来ていました。四小も、 そんななか造られ、
精霊が生まれることになったのです。