公開2週目の映画BLACK PANTHER: Wakanda Forever (BPWF)を見たのでレビュー。これまで以上に順不同。
Talokan人(Atlantis人じゃないんだ)はえらく強い。受けた傷も治ってすげー。これだけ強かったら絶対勝てない。NAMORに対して観る人はいろいろ不満があるかもしれないが、傲慢な態度や、CGをふんだんに使ったアクションはコミックブックそのままで非常に良かった。
この人たち中南米を征服した際の生き残り。BLACK PANTHER自体奴隷として束縛されてきたことへの抗議だが、その対象はアフリカの黒人だけではないというメッセージ。すごく公正。
物語の最後の方、アメリカ政府に逮捕され、鎖をつけられたEverett Rossを助けたOkoyeの台詞。拘束された白人を見ることができるのは稀みたいな感じ。これは幾度となくアメリカで黒人が虐げられてきたことに対する抗議であり、白人に対する皮肉。
もう一つShuriも、Riri Williamsも大人に抑圧された若者の姿。こういうメッセージも良いな。(この二人、ちょっとキャラが被っているのが残念なんだけど。)
物語の初めの方。国連にVibraniumを引き渡すよう言われた時のWakandaの女王Ramondaの台詞は良かった。国連の加盟国が信用できるのかという問い。できないよね。核兵器に関してイランや北朝鮮がその他の国を信用できないのと同じだ。(イランや北朝鮮に肩入れするつもりは毛頭ないけど)
Okoye役の人が結構暗くなりがちな映画で救いだった。Midnight Angelsのコスチュームを見た彼女の感想は予想通り。楽しい。一方、これもそうだしRiriのIRON HEARTも何か最近の仮面ライダーっぽくてどうも好きではない。
ぽいで言うとTalokan人。何に似てるってこの冬公開のAvatarのキャラと酷似している。BPWFが先に公開されたのは良かったな。わざとかな。
先代BLACK PANTHERの息子もT’Challaという名前なのにはちょっと感動した。
この物語の最大の欠点。NamorとTalokan人に対する戦いを海上で行ったこと。Shuriの戦略は決定的に間違っている。自分たちが有利な場所で戦いを行うべきであり、女王としてどうなのか。孫子の兵法を学ぶべき。せっかくNAMORの弱点までわかっているんだから。
私事だが身内が二人も今年死んでいて、葬式のシーンはかなり辛った。
勝手格付け C