標題の通りでDCからMarvelに帰ってきたJohn Romita Jr. (JRJR)が画を担当しているのでもう安心して読めるのが兎に角一番の良いところなAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 895(1)号を読んだのでレビュー。()内は表紙の上の号数。今回はPatrick Gleasonのvariant版を買ったのだが、Legacy Numberが書かれていない。通常版にはちゃんと895号と書かれているのに。
さて、そのGleasonの表紙。この表紙を見て注文を入れたのではない。前回レビューした894号の表紙の方がデザインに力が入っていて好き。
筋書をZeb Wells 、画をJRJR、インクをScott Hannaがそれぞれ担当。
まずは粗筋から。いきなり前号から6ヶ月後。友達Randyの安全を確保するため彼とTombstoneの会食を見守ったPeterの前に、White Rabbitが現れた。彼女を追ったSPIDER-MAN はRoseとTombstoneの取引をぶち壊す。とギャング抗争の序盤戦。
好きなシーンや台詞等。Roseの復活は成功だな。その父親Kingpinがどうも行方不明のようだが、きっとDAREDEVILを読んだらわかるのだろう。Peterの入院代が支払われていないという設定もいつもの貧乏な彼らしい設定で好き。また、Randyの彼女Janiceとの間が結婚まで進行しているのも楽しい。いつも頼りにならないPeterがもう一人の友達のHUMAN TORCHを袖にしてもRandyのためにTombstoneの会食場所の外で見張っていたのも良いな。まずは出来ることからするのは正しい。
Peterが何か話そうとするのを止め語り始めたMay伯母さんの台詞。”I’ll always believe you. So it hurts to listen to you lie.” 切ない台詞だな。優しい伯母さんの台詞だが辛辣だ。
Randyの台詞。”Beard is not working.” 行方不明になったかと思えば、突然現れた髭ぼうぼうのPeterに対する皮肉。楽しい。
そんなRandyを見守るために出かけたシーンではコスチュームを置いていったはずなPeterの台詞。” I knew this would happen if I didn’t bring the costume.”その後しっかりコスチュームを着た彼が出現するのはまー面白い。しかしだ。本当はコスチュームを持ってようが持っていいまいが、犯罪が起こりそうな場面に出会うんじゃない。
ギャングRoseの用心棒、Digger。彼が出てきたASMは絶対読んだことがあるのだが、完全に忘却の彼方にある。こいつKiller Crocodileみたいだ。ガンマ線を浴びて凄い力みたいな感じなのだが、SPIDER-MANの力の方が凄いんだね。
最大の謎は894号の後に何が起こって、6ヶ月間の空白の期間に何があったかだね。Mary JaneをMommyと呼ぶ子供たちとその父親Paulは誰なんだろう。きっと空白期間の話はASM本編では語られない気がする。またASMとは別のSPIDER-MANを買わされるんじゃないか
それから、今月のASMはたった1冊しかない。寂しい。