アメコミとラーメン

Frank Miller節はこの時代既にあった、1982年のDAREDEVIL179号、180号




Frank Miller時代のDAREDEVIL(“DD”)をちゃんと読んでみたくて、御用達Mycomicbook.comから取り寄せたDD179号、180号をレビュー。

筋書と画をFrank Miller、画の仕上げをKlaus Jansonがそれぞれ担当。Jansonは彩色も担当している。凄い。見たことあるなと思ったら、1986年にDCから出版されたDark Knight Returnsと印象は変わっていない。DDの方がもう少し荒っぽいか。だけど、その荒っぽさが逆に力強さを強調しているように感じる。添付画像はMillerによるElectraの図。

まずは粗筋から。ニューヨークの市長に立候補したRandolph W Cherryh。彼を裏から支援しているのは暗黒街のボスKingpin。Cherryhの周囲を嗅ぎまわる新聞記者Ben Ulichは命の危険を感じDDに支援を求める。Kingpinが雇った殺し屋ElectraがBenの命を狙う。

いつものように、気に入ったシーンや台詞を書いていく。

まずはDD。特殊な放射性同位体を浴びた彼は五感が鋭い。それに加えて結構力も強いこと良いことがわかる。鍛えているのだろうが。400ャ塔h(181 kg)のバーベルを軽々と持ち上げている。胸の筋肉で上げているのならまだしも両腕だけで持ち上げそしてそれを投げている。かなりの力だ。

179号で足を怪我したDDだが、そんな彼でも3人の犯罪者を軽々とあしらったり、ワニを無力化したり、180号の最後には下水道の王者を唐オてしまうのは凄いな。というより、足が痛くて松葉杖を使って歩いているにも関わらず、悪人を唐オに行くのか?この下水道の民はMorlocksとは違うのか。

CherryhのUlichに対する台詞。(その前に煙草を吸っていたら50歳まで持たないと言った後にね。)”You’ll never make forty-one if you don’t smarten up.” この話は1982年に書かれている。

179号の最終ページがまさにMiller節。暗がりの中で向きを変え逃げようとするUlichがコマ送りで描かれる。そして真ん中のコマでUlichにElectraの投げたサイ突き刺さる。そして、Ulichの後悔とも諦めともつかない台詞があり、完全な暗闇のコマで終わる。綺麗。

しかし、あっさりBenは180号で生きていることがわかる。なんだそれ。

テレビの画面を通じて選挙戦の進捗を説明しているのはもう一つのMiller節。もうこの時期にこの手法を用いているのね。

180号最終ページ。Kingpinの台詞。”But Murdock has a partner..an unimportant man who few will miss and none will defend.” Cherryhが市長となることを防いだDDに対する報復のために、DDの分身Murdockのパートナーを殺そうとしている。流石Kingpin。

181号を手に入れたのだが、まだ到着していないため。続きは来月。
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