アメコミとラーメン

X-MENその56


今回は、先月遅れに遅れて届いたX-MENの3冊について。

まずは、形容詞の付かないX-MEN 6号から。Arc(複数冊で完結する話)、Curse of the Mutantsの最終話。筋書きをVictor Gischeler、画をPaco Medinaが担当。

このArcそのものはそこそこ面白かったが、6号の話はなくても良かったかな。5話で終わる内容なのに6話目が残ってしまったので、無理矢理話を付け足したような感じだ。CYCLOPSの作戦により、吸血鬼軍団を唐オたのだが、問題が2つ残った。一つはDraculaの息子Xarusを唐キため、父親を蘇らせたこと、もう一つは、Xarusのお陰で吸血鬼となった元X-Man、Jubileeが吸血鬼のままであること。これらの問題は、今後の話の展開の伏線となるはず。ちょっと好きなのは、Draculaと対峙したCYCLOPSが、何のバックアッププランも用意せずにDraculaを蘇らせたのかと示唆するところ。本当にそのバックアップブランが脅しなのかはこれからのお楽しみだね。

次は、X-MEN Legacy 243号。筋書きをMike Carey、画をPeter Davidsonが担当。

Peterの前任の画がひどかったので、先月Peterの画を「まし」と書いてしまったが。んーん。あまり好きじゃないな。本当これは趣味の世界で悪意はないけど、デフォルメの仕方が気にいらないな。

それはともかく、今回の話の構成は良かった。先月号で暴走したSentinel (ミュータント殺しロボット)Karimaを木っ端微塵に打ち砕いたX-Man、Hellionの回想という形でその様子が描写されている。ここでもX-MENのリーダーCYCLOPSが良いね。Hellionの行きすぎた暴力に対し、毅然たる態度で臨んでいる。Fable of ReconstructionというArcの題名がもう一つピンとこないな。

最後にUncanny X-MENの 531号。筋書きをMatt Fraction、画をGreg Landが担当。今回の添付画像はそのGregの描いた表紙。先月褒めに褒めたので、今回は我慢してあまり彼の画を褒めないようにしないとね。それにしても良いな。彼はディズニーの映画TRONの最新作の漫画版の表紙画も担当している。

SublimeがX-MENの基地Utopiaに送り込んだミュータントの間で感染するインフルエンザは、猛威をふるう。それも短期間の間にどんどん突然変異を繰り返し、症状もひどくなっていく。最初のミュータントNAMORやWOLVERINEも酷い状態だ。なんでCYCLOPSには感染しないのかな。それはともかく、そんな隙をついて、Sublimeが人工的に人間を変異させた偽X-MENが登場する。それが、銀行強盗を退治するわけだが、んーんここにはちょっと疑問がある。どんなに特殊能力が優れていたとしても、訓練もしないで、いきなり実践に出て無傷なわけないよね。

Utopiaにいなかったメンバーだけで、対応するのだが、その一人DAZZLERの偽X-MENに対する台詞が良かった。「怪しげで下品な(Skeezyという造語)コピーバンドは、リフは弾けて、曲の進行も知っているけど、バーで演奏しているのには理由があるのよ。」ってなぐあい。座布団一枚の表現だね。
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