アメコミとラーメン

何とも言えない後味の悪い終り方が上手い、X-FACTOR


X-FACTORその19

今回のX-FACTORは、先月届いた235号と236号についてレビュー。David Yardinの表紙はいつもすごい。今回は、センスの良さでは断然235号のSHATTER STARなので、こちらを採用。と思ったのだが、236号の表紙も捨て切れず、ついでに添付。昔からのアメコミファンだったらわかるけど、1990年代までは、236号の表紙の左上にある登場人物の顔が並んでいる箱がMarvelの表紙の特徴だった。いつのまにか、この箱が無くなっちゃったんだよね。実は最初にこれを見た時、Marvelは、この箱を復活させようとしているのかと勘違いしちゃった。だけど、他の雑誌はこれがないんで、X-FACTORの表紙のために、Yardinが復活させたんだろうなと推察する。

筋書きPeter Davidが、画をLeonard Kirkがそれぞれ担当している。実は、Leonardの画も悪くない。基本に忠実な画を描く。X-FACTORの画家の特徴って、ちょっと基本から外れた画を描いてるイメージなので、基本的過ぎるのがマイナスに映る。

シアトルでは特殊能力を持ってない癖に、持っているようなフリをして、市内をパトロールする自警団がいる。そのメンバーが次々と殺されていく。X-FACTORのメンバーSHATTER STARとMadroxが殺人事件を潜入調査する。

例によって、気に入ったところ。まずはまたまた、Peter Davidのセンスの良さ。シアトルで危険な事件が発生しているってことを”There’s major danger brewing in Seattle.”って表現している。シアトルは、スターバックスの本拠地。コーヒーを淹れるっていう単語brewを使っているんだね。

いもの通り、Peter Davidの近況報告も楽しい。最近は娘さんのCarolineネタが多いな。カンフーのクラスでは、回りの男の子は、彼女に対し手加減していると言っている。しかし、娘さんはそんな男の子達を逆にやっつけているらしい。そんなことを報告する親バカ加減もグー。

シアトルの自警団のリーダーにMadroxやSHATTER STARのコスチュームがダサイって言われちゃうところも良いね。このリーダーの特殊能力はないくせに、妙に高潔なところに対して、回りの連中は引き気味ってところも良し。

エンディングは、何とも言えず後味悪し。好きではないのだが、上手いと思う。未来を予知する力がいつも欲しいと願っている自警団の一人FAR SIGHT。そんな願いをどこから出て来たのか(全くの謎だし、必然性はない。)魔法使いMerlynが願いを叶えてあげる。それも無理やりね。しかしそんな力があるが為に(見たくもないものを見せられ)彼は自殺してしまう。もの凄く苦い終り方だ。本国のファンはどう思ってるか興味があるな。

PeterにAmazing SPIDER-MANの筋書き担当になってほしいな。今一番安定的な作家だよ。
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