アメコミとラーメン

Comics Bubble

先々週に紹介した「アメコミ大全」の中で、将来の価格上昇を見込んでアメコミを買うことに対して強く批判していたので、もう少し深堀りしたい。具体的に書くと、1991年に少年のもっていたSPIDER-MANのコミックブックはなぜ将来値上がりしないのだろうか。

なんでもそうだけど、資本主義社会では、価格は需要と供給で決まる。(政府が価格に介入しなければ)東京12チャンネルの「なんでも鑑定団」をみてりゃわかるけど、アメコミも同じで、需要を高めるには対象物に対する人気(流行り廃りはよくある)と状態のよさ、それから壷を入れている箱のようにその壷が本物であるかが客観的にわかる証拠が必要。また供給はアメコミの場合、発行部数に大きく左右される。また、時間の経過も供給を少なくさせる。(映画SPIDER-MAN 2の中でPeterのおばさんがそうしたように、大切にしてた漫画を捨てちゃう人は結構いると思う。)

残念ながら1990年創刊のSPIDER-MANに関しては、人気はともかく、発行部数が結構多い。希少性がないんだよね。SPIDER-MANの記念すべき1号は、中身が同じでもカバーの色を黒や銀や金にして売られてたんだけど、そっちの方が希少性は高い。SPIDER-MAN 1号は$1.75が当時の価格で、今はネットショップで$5だ。そこそこの値上がりか。一昔前は、べらぼうな金額になってたな。それ以降の号は同じ店で$2程度。大して値上がりしてないな。

今でもそうだけど、前述のような表紙を変えたり、サインをつけたりして単価を引き上げる戦略を出版社とる。小野耕世さんが怒るのも無理ないな。情けないのはそういうのにひっかかって結構中身が同じなのに違う表紙だからといって2冊買っちゃう自分がいることだな。

写真は1998年頃買ったTHE PUNISHER 1号についていたCertificate of Authenticity 、6000部のうちの4706部ですよって証明。小野さん、小市民でごめんないさい。
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