最近のX-MEN Gold (“XG”)は過去の自分を現在の自分が振り返る展開。XG 33号、34号の主役はSTORM。添付画像はPhil Notoが描いた幼少期のSTORMとその両親(の死体)。中身の展開を示唆する表紙が気に入った。
筋書をMarc Guggenheim 、画をMichele Bardinieが担当。先月に引き続き、鉛筆で描いた画に自分でインクを入れている。Bardiniの画はどこかJohn Romita Jr.の画のようだ。ただしアフリカ系の女性を描くのは得意じゃない。ま、昔のJohn Byrneだって全然上手くなかったけどな、アフリカ系の女性を描くのは。ただ、それがそれで味だったんだよね。何か不思議な力を持っているかのように見えたもん。
まずは粗筋。ワカンダの大使経由でSTORMの故郷ケニアの村の育ての親の訃報を聞く。その後STORMは故郷を単身訪問する。そこでは、Uovuなる神が村を牛耳っていた。育ての親の死も彼の部下による仕業だと判明。
KittyとCOLOSSUSとの結婚の破談に続き、NIGHT CRAWLERとRachaelの関係も終わってしまった。ちょいと寂しいな。
一方、小さい頃から親友だったKittyとIllyana。彼女の一言で兄COLOSSUSとの結婚が破談となったと思い続けているIllyanaに対するKittyの言葉がXG 34号で一番素晴らしい。”You may not have become my sister-in-law. But you’ll always be my sister.”こんなこと言われたら泣くね。
昔STORMが一時期使っていた石槌が突然現れた理由がXG 33号で初めてわかる。育ての親の最後の祈りだったんだな。都合良すぎかもしれないけど、今回の敵を唐キためにはSTORMの力だけでは、駄目だったのかもしれない。そういう意味では用意周到な伏線だったのかな。
あと1ヶ月でXGも終わってしまう。2ヶ月後にはUncanny X-MENが復活する。最初からUncannyを使用し続けて欲しかったな。最近のX-MENは力不足なのだが、それは題名の問題じゃなくて作り手の問題だからな。
このXGは、Redと合わせて比較的品質が高かったのだが、最後の方になって辻褄合わせや、突然な話の展開が多過ぎ。その辺はあまり好きじゃない。
最後に、このブログでレビューはしないけど、XGのAnnual 2号はオイラの好きな青春もので、そこそこ面白かった。画がもう一歩なんだよな。
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