![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/18/47daca5987f4f0a194b807a2ee5c57fa.jpg)
ややゆっくりめに御用達からアメコミが到着。(と言ってもいつもより2、3日遅れ)Amazing SPIDER-MAN 865(64)号、866(65)号を読み終えたので早速レビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)
筋書をNick Spencer、画をFederico Vincentini、866号の一部の画をFederico Sabbatiniがそれぞれ担当。添付画像は、866号の表紙。久し振りにvariantでないものが来た。(Predator variantを注文したのだが、キャンセルになっちゃったから)Vincentiniの画。こういうキャラが1ページに沢山描かれている画は本当に凄いと思う。彼の描くPeterはもう一歩なのだが、Robbie RobertsonとTombstoneが非常に良く描けている。この回を彼に任せた編集者Nick Loweの手柄だ。
粗筋から。Boomerangと同居するPeterとRandy。Beetleと一緒にいたRandyをCrime Master、Madam Maskが攫った。彼等の親RobbieとTombstoneは救出に向かう。応援するのはSPIDER-MANとSinister Syndicateの残りの面々。
気に入ったシーンや台詞を気ままに書いていく。Owlの片腕として働いていたMirageをRobbieとTombstoneが訪ね情報を聞くシーン。Robbieがa good cop、Tombstoneがa bad copになって情報を上手く聞きだすのが楽しい。彼等の息子、娘のRandyとJaniceが父親の共闘に疑念を抱いていることと、正反対に物事が進んでいる皮肉がこのシーンをさらに引き立てている。
アパートに現れたMadam Mask、Crime Masterに対するSPIDER-MANのwise-crack。”Competition for decent apartments in Manhattan can get pretty intense.” ニューヨークの不動産事情を皮肉っているのかわからない。今コロナで不動産はどうなっているのかな。
もう一つ最後にこの夏のSPIDER-MANのお祭りSinister Warの導入部分としてDoc Ockが登場。陰で操っているのは身動きの取れない(もしくはそう思わせている)Kindredなのか。
ASM 866号では囚われの身となったKindredがNormanには話しかけられることがわかった。KindredのNormanに対する台詞。”You heard, yes. But did you listen?” “hear”と”listen”の意味の違いが光る台詞。(新しくはないが)
J Jonah Jamesonと彼の働くマスコミThreats & Menacesの用意したアプリで、SPIDER-MANの位置がわかりそれをMadam Maskが利用しているのが面白い。今時な設定だな。Madam MaskがそれをRobbieやTombstoneに伝えた後のRobbieの台詞。”Sigh. Jonah.”
TombstoneとRobbieが若い二人のことを認めるような言葉を鰍ッた後の、Tombstoneの台詞。“You really think reverse psychology is gonna work here?” つまり、二人は認められたら逆に別れるだろうと踏んだわけだが…。敵対関係にあったこの二人が、共通の目的のため(息子、娘の救出と二人を別れさせること)に手を組むのが面白い。
同じように敵対関係にあるSinister Syndicateの面々とSPIDER-MANがMadam MaskとCrime Masterと戦うため手を組むこととも鰍ゥっていて、Spencerの話の構成の上手さは光っている。