添付画像は7号の表紙で、Alex Rossによるsuper villains variant。Amazing SPIDER-MANのレビューではMysterioとVultureの表紙だった。ESV 7号では宿敵Doctor Octopus。やはりJohn Romita Sr.時代の外観。一番彼らしい。
筋書はDan Slott、画を件のBagley、インクをJohn DellとAndrew Hennessyが担当。
前号でSILKがMorlunをナイフで刺したことで、ベッコウバチの神Shathraに精神的に支配されていたクモの力を持った仲間たち全てがその支配から解き放たれた。しかし、Shathraはまだ倒れていない。8号では新しい話が開始。別次元から来たクモを使って危険を予知することに成功したSPIDER-MAN。一方Electroは新たな悪事に取り掛かる。
いつもの通り、気に入った台詞やシーンを紹介。前回のSlott版SPIDER-MANのレビューで話題にしたMarvelのヒーローが住む世界Earth 616。これに関してのクモの力を持つものの一人SPIDER UKのコメント。”They’re just a bit of nonsense. The CAPTAIN BRITAIN Corps came up with.” 1980年代にAlan MooreのCAPTAIN BRITAINでこの言葉を初めて使ったはず。(間違っていたら訂正してください。)同じイギリス人のSPIDER UKが言った台詞だからさらに面白い。
この表紙を買ったこと自体後悔はしていないが、Spoiler (ネタばれ) variantも気になるな。このネタばれ。Slott版SPIDER-MAN 7号で初登場したSPIDER-BOYが描かれている。10代のクモの力を持ったヒーローだったらMiles Morales(映画SPIDER-VERSEの主人公)がいる訳でキャラ被りまくっている。SPIDER-BOYはEarth 616出身と主張している。
相変わらず役立たずのMadam Webの彼に対するコメント。”This SPIDER-BOY was telling the truth. He is from Earth 616.” しかし、誰も彼の存在を知らない。
Shathraが何故か巨大化してクモの力を持つ仲間に襲いかかるのは戦隊ものっぽくて良いかな。それにしてもBagleyが今回細かい仕事をしていて、無数の仲間を描いている。これは彼の作品の中でも最高傑作なんじゃないかな。
続いて8号。Slott版はSpider-verse篇が終わった段階で終わるのかと思っていたがなんだかまだ続いている。これまで気が付かなかったけどLegacy Numberもついている。8号のLegacy Numberは164号だ。どこから続いているんだ。1990年の形容詞がないSPIDER-MANは98号で終わっている。もしこの続きだとしたら、間の99号から152号の54冊は何なんだろう?
消防士にまだ火事場に残っている人が助けられるかと問われた後のSPIDER-MANの応えとその後の独り言。消防士”Think you can?” SPIDER-MAN “Yeah.” “It’s not a question of CAN.” “With great power there MUST also come great responsibility.” もう何度も語られたSPIDER-MANがSPIDER-MANである存在意義。can とmustを使い分けた表現は面白い。
それにしても、Electroに悪事を持ち掛けた昔の仲間。簡単にElectroを信じるなんて甘すぎるな。