John Romita Sr.の訃報を知り、彼の描いた作品読みたくなって買った1973年に出版されたMarvel Team-up 13号を読み終えたのでレビュー。
添付画像はGil KaneとRomitaの作品。どこまでKaneでRomitaなのか判然としないが、Grey Gargoyleの画はKaneっぽい。一方CAPTAIN AMERICAとSPIDER-MANはRomitaだな。
筋書はLen Wein、画をGil Kane、インクをFrank Giacoiaが担当。そう残念ながら中身の画はKaneが描いている。光文社版のSPIDER-MANでもわかるようにRomitaの次にSPIDER-MANを担当したのがKane。
まずは粗筋。悪の秘密結社A.I.M.と組み人々を石化し恐怖のどん底に落とし込もうとするGrey Gargoyle。それを防ごうとするSPIDER-MAN とCAPTAIN AMERICA (“CAP”)の活躍。
いつもの通り、気に入った台詞やシーンを紹介。光文社版SPIDER-MANのクライマックスとなったDeath of Gwen Stacyの話の直後にこのMarvel Team-upが出版されていて、Gwenの死を引き摺っているPeterの様子が伺える。ということは、KaneはMarvel Team-upとSPIDER-MAN誌を掛け持ちしてたということか。タイミング的には後任のRoss AndruがSPIDER-MANを引き継いだ頃なので、重複していていないかもしれない。
SPIDER-MAN とCAPがスパイ組織SHIELD飛行船へと転送された後の諜報部員Dum Dum Duganの台詞。”Th’ boss is expecting these dudes. Well one of ‘em.”間違えてSPIDER-MANまで連れてきちゃったことに悪気はない感は伝わる。因みにボスはNick Fury。
記憶にないのだが、光文社版のCAPに収録されていた作品の後なのかな。Grey Gargoyleはロケットに閉じ込められ宇宙へと飛ばされたのだが、A.I.M.に助けてもらって地球に戻った。しかし、最期はやはりロケットで宇宙に飛ばされて終わるというオチ。皮肉で面白いな。
後半でCAPやSPIDER-MANはGrey Gargoyleの右手に触れられ石像になってしまう。(こういう悪人はよくいるね。)しかし何故だか、元の人間にもどっちゃう。一応CAPが元に戻る理由は説明されているが、SPIDER-MANに関しては謎のまま。CAPの台詞”Heaven only knows what saved SPIDER-MAN.” 種明かししてないじゃん、そりゃないよ。