アメコミとラーメン

Kindredとの初顔合わせのようなもの、Amazing SPIDER-MAN 845(44)、Sin Rising Prelude



7月もAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)の新刊が出たが、今月、ASMは外伝も含めて3冊到着。徐々にアメコミ出版は状態に戻りつつある。まずは845(44)号と外伝Sin Rising Prelude (“SRP”)をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

筋書をNick Spencer、845号の画をKim Jacinto、インクをBruno Oliveiraが、SRPの画をGuillermo Sannaが担当。添付画像は845号のvariant cover。Marvel Zombies Variant。前回に引き続きTony Daniel の作品。SPIDER-MANのレギュラー悪人がゾンビ化したもの。Danielは上手いな。 SPRもvariant coverを手に入れた。BossLogicって人の作品。上手い。

次に粗筋。ASM845号はPeterの夢にとうとう謎の悪人Kindredが登場。そこでは、悪人Overdriveを通じてKindredの部下Sin-eaterがSPIDER-MANに迫っている様子を伝える。SPRはSin-eaterが生まれてから死ぬまでの一生。

いつものように気に入ったシーンや台詞等を紹介。まず、夢の中のOverdriveの台詞。Sin-eaterからほうほうのていで逃げる様子。”I put the pedal to the floor, lit out of there like a bat out of hell.” 後半部分の表現はオイラぐらいの年代のアメリカ人だったら大体知っているMeatloafの名曲Bat out of Hellの歌詞からの流用。(この歌は何故か日本では全然売れなかった。)この曲は大好きなので思わずニヤリとしたね。

もう一つPeterが夢の中でMary Janeに電話しているシーン。SPIDER-MANでいる間の高揚感とPeterでいる時の落ち込んでいる自分を話した後の台詞。”I need a reason to take the mask off.”つまり、MJがいればマスクを外したPeterでいられるという意味。

最後の2ページのIt wasn’t your dreamってのがわからないな。MJや蜘蛛の力を持つヒーローが1ページの中に描かれている。彼ら、彼女らもこの夢を共有しているのか。

次にSRP。全体にSPIDER-MANが活躍する話ではない。さらに言えば、彼のくだらない冗談もなし。(だから気に入った台詞は書かない。)残念だったが、話そのものは興味深かった。損した気はしない

Sannaの画が良い。IRON FISTやBulleseye何かを描いた人らしい。上手いな。そして、今回のような犯罪者の話を描くのには適している。BATMAN Year OneのMazzucchelliのような画を描く。ただ一つ、彼が描くSPIDER-MANだけはいただけない。

納得はしないが、何でJean Dewolffが死んだかは説明されていた。そもそも彼女が死ぬ意味は全然ないと思っている上に、さらにフラストレーションが溜まったな。ただし、Sin-eaterの性格付けを補足する話としては、説得力がある。

最後に1ページ編集者Nick Loweの解説がある。それによればSpencerはDeath of Jean Dewolffの話がお気に入りらしいね。
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