アメコミとラーメン

X-MENその73


最近Amazing SPIDER-MAN以外にも、頻繁に1カ月に2冊のペースでアメコミが出版されるようになってきた。円高なんで、それほど懐が痛むわけではないのだが、やりすぎでしょう。日本のアメコミ末ナと同じで、取れるところからお金を取る作戦だな。まんまとひっかかっている。(邦訳版の方は、結構取捨選択しているのでセーフ。)

今回は、Uncanny X-MENの4号、5号をレビュー。筋書きをKeiron Gillen、4号の画をBrandon Peterson、5号の画をGreg Landがそれぞれ担当。

4号では、久し振りのPhalanx登場。さて、まずBrandon Peterson。添付の表紙も彼の作品。BrandonのCOLOSSUSは豪快で良いな。Phalanxが苦しんでいる様子も良いな。いただけないのは、本編内の人物の書き方。特に顔の表情が良くない。おしいな。

この話は、Arc(複数話完結の話)とArcとの間のつなぎ。(英語でFill-inっていうんだよね。)この話自体結構面白いので、膨らませれば、もっと膨らむと思うのだが、1話で終わらせている。物語の進行をPhalanxのモノローグで補足しているところが好きだな。よくヒーローのモノローグのパターンはあるが、今回は悪役かつ、宇宙の機械生物がそれを務めている。

面白いのは、Mr. SinisterがPhalanxを捕まえて、その力(生物と合体したら合体した生物の意思はそのまま残り、一つの身体に共生する。Communionって言葉を使っている。)を奪っちゃうところだな。Sinisterの意図は不明だ。

最近KeironがSTORMことOroroの台詞をうまく使っているのも気に入っている。今回の彼女の台詞で一番良いのが、「Phalanxとはこれからもわかり合えないの?」って台詞ね。穿った見方かもしれないけど、これってPhalanxをイスラムの人達に例えて言っているのかな。

続けて5号。この前段にX-FORCE 14号の後に来る話。X-FORCEが関与した核爆発の後に出現した異次元(?)の世界そして、そこに住む怪物たち。これ「漂流教室」だ。

例によって好きなシーン。NamorとHOPEの会話が良いな。Namorの自慢にHopeは皮肉を返すのだが、それをまた自慢で返すあたり面白い。それから、MAGNETOとPSYLOCKEの会話も良いな。老獪なMAGNETOに若いPSYLOCKEはたじたじといった感じだ。流石Keiron上手いな。そして、Gregがそれらの会話を進めている登場人物の表情を丁寧に描いている。Gregなくして、この面白さは引き立たない。いつも良い仕事をしてくれるね。今一番光り輝いている画家だな。

そして、この中ではX-MENのリーダーCYCLOPSとAVENGERSのリーダーCAPTAIN AMERICAの関係が極めて良好であることもャCントだ。今年のイベントVENGERS vs. X-MEN(”AvX”)の伏線とも取れるな

お、それから、今回来たMarvelの作品にはAvXの予告が載っている。Frank Choが描いているのだが、それがまた、良い。鮮やかなSCARLET WITCHとHOPE二人と背景に描かれている灰色の悪人の群れの対比がすばらしい。
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