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すげー面白いのに終わっちゃうのか、Astonishing X-MEN 15号から17号



テロリストに成り下がったHAVOK率いるX-MEN篇のAstonishing X-MEN (“AX”) 15号から17号をレビュー。これでAstonishingはまたまた終わり。短命タイトルだな相変わらずAstonishingは。

筋書きをMatthew Rosenberg、画をGreg Land、Neil Edwardsが担当。添付画像は15号のものでLandが描いている。やっぱこの人凄いわ。この表紙のデザインもAstonishing X-MENのお尋ね者感が出ていて好き。本編に出て来るSentinelの描き方も非常にカッチョ良い。ついでに、Rosenbergの紡ぐ明るいX-MENにLandの画が上手く嵌っている。特に最終話の前向きなHAVOKは所謂アメリカ人的な明るさ。

まずは粗筋。政府の組織O.N.E.がサイボーグテロリストReaversの技術を使いミュータントを襲っている。狙いはHAVOKの中に埋め込まれたNano Virus(もともとBastionが作った小っちゃいSentinel)。仲間がO.N.E.に捕まり救出するために敵であるReaversと手を組むが。

いつもの通り気に入った台詞、シーン等を紹介していく。まずは、HAVOKとBEASTの会話。H “Look I’m not stupid.” B “Snort” H “Compared to normal people, Hank.” 面白すぎ。そりゃーハーバードで教鞭を取るBEASTの前で自分は愚かじゃないと言い切るのは得策じゃないね。

WARPATHとHAVOKの会話を二つ紹介。この前段で、HAVOKの兄であるCYCLOPSに関し素晴らしい賛辞を述べたWARPATHに対し。H “That’s a hell of a speech. Who taught you how to do that?” W “CYCLOPS.” 前段も含めた会話が良いな。ウィットに富んでいるし、X-MENが何のために戦っているのかということも語られている。

次にAX 16号から。H “If they lobotomize me or turn me into a Robocop or whatever” W “Kill you?” HAVOKはロボトミー手術をしたら直させって言いたかったのにWATPATHのすっとぽげぶりが笑いを誘う。RosenbergがAXを立て直したね。終わっちゃうのが勿体ない。

ReaversのリーダーPierceが大人しくO.N.E.に捕まっていたのは、O.N.E.の欲しい技術を彼も欲しかったからというオチが良いな。騙し騙されの話の展開が凄い。O.N.E.の責任者CallahanとPierceどっちが悪いのかってのはわからないが、役者が上なのは後者だったてこと。

AX 17号はDAZZLERの力の凄まじさが描かれている。BANSHEEの声を光のエネルギーに変えSentinelを唐オたり、X-MENが唐ウれた幻をを見させる等。こいつもしかして、凄いミュータントなのか。それから後者の幻は、最後のどんでん返しの伏線になっている。Rosenbergやるな。

もう一つ伏線。HAVOK率いるグループをX-MENとは呼ばせないKittyの言葉、”You can’t call yourselves that (=X-MEN).”もそれ。最後のHAVOKの台詞、”I knew you’d eventually admit we’re X-MEN.”へと上手く繋がっている。

Reaversの一人がDAZZLERのことをBootleg Keshaと称していて、ピント来なかったのだが、Keshaって歌手なんだ。だからこの場合バッタものKeshaって意味なんだね。ネットは何でもわかって良いな。
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