アメコミとラーメン

久々のLoebとSaleの色シリーズ、CAPTAIN AMERICA White


21世紀に入った直後にJeph LoebとTim SaleコンビによるMarvelの看板ヒーローを主人公とした短期シリーズがあった。例えば、HULK GreenとかDAREDEVILYellow等、ヒーロー名と色(コスチューム)の組み合わせが題名となっていた。御用達よりその一連のシリーズの続き、CAPTAIN AMERICA (“CAP”)White 1号が到着したのでレビュー。久々のLoebとSaleの色シリーズだ。

本題に行く前に、添付画像の右、Whiteという単語のちょっと上のSaleのサインに注目してほしい。TS08と書いてある。どうやらこの作品2008年にはできていたようだ。何故かお蔵入りになっていたものらしいな。もう一つその証拠としてCAP White 0号は既に2008年に出版されている。もしかしたら、途中で制作が中断していたのかもしれない。この辺は2号以降読んでいくとわかるかもしれない。

まずは、粗筋から。二部構成。第一部は第二次世界大戦中に北アフリカ戦線にて、CAPとスパイ組織SHIELDのFury長官(もう既に彼はその役職についていない。第二次大戦当時は軍曹)とその部下Howling Commandos出会う。そしてFury等 とCAP、相棒Buckyが任務へ向かう途中に、飛行機が突然爆発することで終わる。そしてどうやらその後でどのようにBuckyが命を落とすかが語られるようだ。第二部はCAPと相棒 Buckyとの出会い。(ちなみに第二部は上記のCAP White 0号の再録。色シリーズをおいらは全部集めたと思っていたけど、この話だけ持っていなかったようだ。)

今回もお気に入りのシーン、台詞等を紹介。出だしAVENGERS 4号でCAPがAVENGERSに救われ場面から始まる。初期のAVENGERSのメンバーはカッチョ良いな。IRON MANの鎧の中では、描かれている仮面部分が大きめなものが一番好き。

GIANT MANの台詞が1ページ目から、2ページ目に繋がっている演出が良い。1ページ目”What if he wakes…”、2ページ目”up.”この台詞と同時にCAPが蘇生する。

FURY長官が007シリーズについて言及したのに対し、CAPが知らないのも面白い。氷に閉じ込められ仮死状態だった何十年かの記憶がないからね。

見開き2ページでCAPとBuckyがオートバイから飛び降りたシーンは迫力あり。それから1号最後の飛行機が爆発して、CAP他が下に落下するシーンもすごく良い。これ、CAPの生みの親Jack Kirbyの画みたいだ。

これまでの色シリーズは、ヒーローと愛する女性という関係を淡々と叙述していたが、今回のCAPはBuckyとの友情そして、解説にも書いてあるように、疑似親子関係が中心。そして、アクションシーンが派手なのもちょっと進化しているな。続きが楽しみだ。
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