アメコミとラーメン

悪のSPIDER-MANは毒をもって毒を制す




ご用達から来たアメコミで当然最初に読むのはThe Superior SPIDER-MAN(”SSM”)。今回は、SSM 13号、14号。筋書きをDan Slott、13号の画をGiuseppe Camuncoli、14号の画をHumberto Ramosがそれぞれ担当している。

添付画像は、14号のものを採用。どうも13号の表紙はあまりに普通過ぎて面白くなかった。Ramosの描く14号の表紙は話の全体像を示しているという上で選んだ。

粗筋。SSM 13号は11号から続いている蜘蛛殺しロボットの製作者Spider Slayerの脱走劇の最終回。そして、14号は悪のSPIDER-MANが犯罪王King Pinの築いた悪の犯罪基地Shadow Landを殲滅する話。上記表紙は、悪のSPIDER-MAN率いるArach-nautghts(蜘蛛軍団)。相変わらず、プロットはムカつくのに、話の進め方は面白い。そう言えば、最近聞いたお気に入りのャbドキャスト、SPIDER-MAN Crawlspaceでは、おいらとは逆にプロットは好きだけど話が気に食わないって人がいた。感じ方はいろいろ。面白い。

さて、今回も気にいったシーン、台詞等。3ページ目のSPIDER-MAN がSpider Slayerに攻撃をかけようとするパネルが、SSM 13、14号の中で一番かっちょ良い。To the deathって叫びながらね。

また、Slott節爆発で上手いなと思ったのは、Spider Slayerが悪のSPIDER-MAN の中にいるDoctor Octopus("Doc Ock”)と同じ方法を取って、自分とPeter Parkerの精神を入れ替えようと試みるところ。しかし、これまで全ての脱獄方法を考えたDoc Ockにとって、自分自身が使用した方法に関して、完全に防衛策ができている。この辺はどちらかというとファンサービスかな。

Legacy(遺産)って言葉がSSM 13号のキーワード。脱獄を企てたSpider Slayerや命を張って脱獄を止めようとした警備責任者の残したLegacyに対しては、Doc Ockは手厳しい。結局両者共成功することができなかったからね。物質的なこと以外にもLegacyって使うんだな。

SSM 12号(前回のレビュー)でのニューヨーク市長J Jonah Jameson(“JJJ”)の台詞をきちんと理解していなかったことが、前述のャbドキャストSPIDER-MAN Crawlspaceで判明した。そうか、JJJの言ったSpider Slayerの死刑が確実に行われることの意味は、SPIDER-MANにやつを殺せっていう示唆だったんだね。鈍いからわからなかった。そして、SSM 13号では録音されたこの命令を使って、悪のSPIDER-MANがJJJを脅迫し始めた。Doc OckのJJJに対する台詞、”I own you.”って言葉が悪人ぽいね。JJJの立場はものすごく弱いのだが、悪のSPIDER-MANに対し、Menace とかMonsterとか昔彼が使った言葉を再び使い始めたね。

その脅迫で彼が得たものは、悪人向けの監獄島、Raft Island。そこで彼は巨大ロボを作り始めた。今流行りの映画、パシフィックリムか。(ただこの単語を使いたかっただけ。)前述の蜘蛛軍団も募り始めている。

暗黒街の帝王King PinもSPIDER-MANがいつもの彼でないことに気付き始めた。面白いね。一つの犯罪組織が駆逐されても、その後釜はいくらでもいるって終り方は好き。それがGoblin Kingってのも良いね。こいつの中身はNormanなのか、Harryなのか、それとも第三者なのか謎だね。

最後に気に入らない点を何点か書こう。まずは、悪のSPIDER-MANがまた敵を殺した。またまた、人殺しですか。ちょっとうんざりだな。

それから、Curt Connors教授ことLizardの現在の状態。中身は人間だけど外見は怪物っていう、前回の中身は怪物だが外見は人間って設定と正反対のオチを安っぽく使ってるな。伏線としてとっておいて後でもっと重大な場面で使用して欲しい。

前回はGiuseppeのPeter Parkerがあまり良くないって話をしたけど、今回はHumbertoのKing Pingがあまり良くないな。かわい過ぎ。暗黒街の帝王って顔じゃないんだよね。
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