ちょっとNEW MUTANTSに飽きてきたので、1982年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 61号と1987年のAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 284号をレビュー。
Specの筋書きをRoger Stern、台詞はBill Mantlo、61号の画をEd Hannigan、インクをJim Mooneyがそれぞれ担当。Hanniganの画は下手じゃないけど印象的じゃない。ASMの筋書をTom Defalco、画をRon Frenz、Brett Breeding、インクをJoe Rubinsteinが担当。添付画像はFrenzによるもの。
筋書をサラッと紹介。Spec 61号では、Connors博士の研究室にMoonstoneが侵入。SPIDER-MANは止めようとする。彼女は男性社会だった犯罪組織に認められるべく更なる力を求めて博士のEnevatorを盗んだ。ASM 284号。Kingpinが行方をくらました隙にニューヨーク中のギャングがその後釜に座るべく戦争が勃発。目を背けようとするSPIDER-MANだが、死者の数に重い腰を上げた。
気に入った台詞、シーン等を順不同で紹介。Specから。少年のSPIDER-MANごっこを注意する彼の台詞と少年の応え。”I have special powers which make me SPIDER-MAN. Nobody else has them.” 少年”What about SPIDER-WOMAN.” ギャフン。そんなに知的じゃないけど揚げ足を取った少年の台詞は楽しい。
この回でこれまで意地悪だったPeterの学友Marcyと仲良くなるのだが、Moonstoneにレーザー攻撃を受けた彼女の冗談は手厳しい。”I wish that it had been you who’d been zapped by Moonstone.” 意地悪キャラを最後まで貫き通す彼女は良いな。
次にASM。何と5話完結の話なので、まだまだこの号は序盤戦。登場人物が多いのでそれでも中身は結構濃い。今のアメコミとは大違いだ。読み応えが違う。
一番好きな2ページ。愛妻Mary Janeと食事をとろうと漸く帰宅したPeter。明るく振る舞うMJだけど、Peterが違う方向を向いた瞬間に心配顔に変る。また、Peterが我慢できなくなって外に飛び出したのを知ったMJ。アップではなく部屋の中に一人残された彼女が描かれている一コマ、ここがこの号のクライマックス。どうも構図はFrenzが描いて、その後からBreedingが鉛筆を入れているらしい。MJの表情が非常に良く描かれている。
前半の作者Sternが1983年に余に出したのがHobgoblin。この悪党の正体は4年後のこの時点でもわからない。当時はここにも登場するFlashだと思われている。いつも思うがこいつの頭が良いのか悪いのかさっぱりわからんな。SPIDER-MANと見間違え攻撃を仕鰍ッたら、PUNISHERだったエピローグは笑える。
ちなみに、Hobgoblinは当時The Roseというギャングに仕えている。キャラが被っているJack O’LanternがKingpinの秘書で後釜に座ろうとしているThe Arrangerに仕えている対比は面白いかな。
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