お正月にWONDER WOMANを観たのでアメコミ映画を観るのは新鮮ではないが、Marvelものとしては本当に久し振りだ。もしかしたらEnd Game以来か。The NEW MUTANTSなんて劇場公開飛ばしちゃったからな。オイラより前に観たアメリカ人の評価が低かったのであまり期待せずに観たのだが、結果劇場で観て満足な作品だった。評価B。下馬評は信用しちゃ駄目だね。
粗筋は小さい頃別れた妹Yelenaから送られた謎の薬品をきっかけに妹と再会したBLACK WIDOWことNatasha。Yelenaの意に反しこき使ったロシアの暗殺集団Red Roomとその指導者DreykovとNatasha姉妹+αとの戦いの火ぶたは落とされた。End GameでNatashaは死んだので、この話はその前のCivil WarとInfinity Warの間で起こった出来事。
アメコミ仲間はこの映画抜忍ものと言っていた。それ面白い。ただし是が非でも抜忍を抹殺する忍者集団に対し、Yelenaの持っている謎の薬品を回収したいのがこのRed Roomの意図。Widowと呼ばれる忍者たちは鉄の規則で縛られているのではなく、薬で縛られているからね。Widowは後家蜘蛛。日本に特定外来生物として入ってくるセアカゴケグモもその仲間。面白いのはオイラが最初に目にしたBLACK WIDOWのコスチュームを模したものをRed RoomのWidow達が来ていたこと。それとNatashaも。
偽の家族なのだが、それがいつの間にか心が繋がる本当の家族になっていく話なのかな。Natashaと妹Yelenaの偽の家族に対する思いが違うのが味噌。そしてNatashaの心も溶けていくここが良いな。残念ながらそういった心の移り変わりをこの短い映画の中で描き切れなかったかな.
Don McLean のAmerican Pieが家族の絆を結び直す歌なのは面白いな。良い曲だし。何か自分達の時代は終わった感のある歌詞なのに。
映画007シリーズへのHomageは相当なもの。スパイものとしての一面は重要。スパイはBLACK WIDOWの存在意義でもある。Roger Moore時代の007がテレビで放映されていたのをNatashaが観るシーンは滑稽だ。(好き。)
Wall Street Journalのャbドキャストで言っていたが、この映画の33%がアクションシーンなのに対し、Disney +のMarvelもののアクションシーンは平均22%らしい。お金のかかる映画じゃないとアクションシーンはできないのか。
結構笑う場面はあったね。偽家族の父ちゃんRed Guardianのキツキツのコスチューム。本人はまだまだ、ピッタリみたいなことを言って強がるシーン良いね。それから、妹がBLACK WIDOWの着地のメ[ズ(片足を跪き、そちらの手を地面に、もう片方の足を広げ、そちらの方の手は後ろにするやつ)を散々からかうシーン好きだね。最後は自分でやっちゃうしね。
仮の母親の飼育する豚の名前が、Red Guardianのファーストネームなのも良い。
急に妹が出て来る設定変更。英語でRetroactive Continuity (Retcon)と言う。設定変更かどうかは自信ないけどね。あまりBLACK WIDOWを知らん。今回Red Guardianが過去に潜入していた施設は実はHydraの施設だったとか、複雑な設定は必要だったかわからん。そうじゃないと、Widow達を従わせる薬品に説得力がないか。
獄中にいるRed GuardianがCAPTAIN AMERICAと戦ったことを喧伝したことに、投獄された他の犯罪者が氷漬けになっていた期間なのだから、戦えるわけがないとRed Guardianを嘘つき呼ばわりするシーンがある。コミックブックの中での1950年代のCAPへのHomageともとれるし、Marvel Cinematic Universeの中ではEnd Gameの後のCAPの行方がどうなったのかという今後映画化されるかもしれない伏線ともとれる。
終盤のシーンで彼女の髪の毛の色が赤から金髪に変っていたり、Infinity Warで逃亡中のCAPTAIN AMERICA達が最新式のジェットに乗っていた理由なんかがわかって、そこはそこで好きだね。
一方、気になったのは、YelenaやRed Guardianがアメリカ人的に明るいところ。ロシア人の設定としては違和感がある。
Task Masterの盾は不要。雲の中の基地は嘘っぽい。
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