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添付画像のPhil Notoが描いたRachelの画は、昔のRachaelの図。昔のMutant Hound だった時代のもの。個人的にはこのコスチュームが好きなのだが、Rachaelにとっては忘れたい過去。今回の2作はそんな話。
筋書をMarc Guggenheim 、画をPere Perezが担当。インクもPerez。最近は、彩色担当がインクの役割も果たしているのかと思うこともあるが、ちゃんとPerezがインクを入れているようだ。
粗筋。前話で結婚をドタキャンしたKitty。まだその波紋は残っている。COLOSSUSはX-MENを離脱。そして、Rachaelは催眠術ミュータントMesmeroの埋め込んだ暗示に影響されている。そしてついに今は恋愛関係にあるNIGHT CRAWLER (Kurt)を始め仲間のX-MENに次々と精神的な攻撃をし始めた。それを止めようと奮戦するICEMAN、PYRO、そして別の世界から来たCYCLOPS。
まずは、ICEMANとPYROがいつの間にか良い仲になっちゃった点。最近ICEMANはすっかりゲイとしての地位を確立してしまった。差別というX-MENのテーマを深く掘り下げる一つの切り口だな。
Mesmeroの埋め込んだ暗示がRachaelとKurtとの距離を近づけたのは面白い設定。Rachaelが見ている幻の中のMesmeroの得意げな表情は面白い。
彼女が見ている幻影は彼女の元来た世界(=未来)。X-MENの面々が歳とった世界だ。特に実の父親(別次元だが)CYCLOPSの首を折ったシーンなんかドキッとさせるのだが、それさえ幻。この未来の世界のCYCLOPSはPerezが描くとえらくカッチョ良い。こいつもCYCLOPS好きだな。
Perezが描くキャラの中ではIllyanaも良いな如何にもロシア人の女性のメークみたいだ。
台詞では、ヒサコの”What the hell?”という問いに対し、”I’ll show you hell.”とヒサコに攻撃するRachaelの台詞が良いな。
そして、最後にRachaelを正気に戻したのはCYCLOPS。この別次元から来たCYCLOPSをリーダーシップを発揮する本来のCYCLOPSらしく表現した最初の作品じゃないかな。その彼の台詞。”All we can do is push forward to forget the past.” この言葉でRachaelを落とすんだから、大したもんだ。