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3月に紹介したThe Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)の189号、190号に続いて、John Byrneの描いたASM 206号をレビュー。189、190号については、下記を参照。
http://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/1081.html
筋書きをRoger Sternが、インクをGene Dayがそれぞれ担当。
粗筋から。悪の天才科学者Jonas Harrow博士が、SPIDER-MANを唐キために(?)新聞社の編集長J Jonah Jameson (“JJJ”)を誘拐した。臨時編集長となったRobbie RobertsonやJJJの奥さんMarla、他の新聞社の社員までもが、我を忘れ他人を中傷したり、ものを壊したりしている。そこに居合わせたPeter Parkerがこの事件を引き起こした精神改竄光線の黒幕Harrow博士を追う。
いつもののように、気に入ったシーン、台詞等を紹介しよう。まずはHarrow博士。光文社版のASMにも出てきたはずだが、こいつマフィアの親分Hammer Headの頭を強化した張本人。懐かしい。Kangarooもこいつの作品らしい。Will-o’The Wispって悪人もそうらしいのだが、知らない。面白いのは博士本人が独り言で過去の悪事を披露するところ。最後のほうで、SPIDER-MANも同じような説明的台詞をしゃべっていて、前半部分との重複を編集の人が見落としたんじゃないかな。(編集はNeal AdamsとのコンビでGREEN ARROWを手がけたDennis O’neil。)
JJJの台詞。Harrow博士の拳銃から放たれた弾丸がJJJに当たりそうになった後のJJJの台詞。わざと弾丸をJJJの方向に向けたんだろう。もう、すべての災いの元凶はSPIDER-MANにあり的な台詞はいつものJJJらしく好きだな。
最後のSPIDER-MANの台詞が微笑ましくてそれ以上に好き。I’ve just rescued the world’s biggest pain-in-th-neck. And I’m glad! (精神改竄光線の影響が残っていて)世界で一番の厄介者のJJJを救ったのが嬉しい。
気に入らない点。懐かしくもあるのだが、この当時のコミックブックは2ページ読み終わったら、広告のページがあり、大変読み辛い。それが味でもあるんだけどね。