アメコミとラーメン

今月はGibbonの話に涙する、SPIDER-MAN 18HU号、820(19)号



先月の3冊に引き継き、今月は御用達からはAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)が4冊も到着。読む順番通りに、まずASM18HU号、820(19)号をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)

ASM祭りHUNTEDに関しては本編全てLeinil Francis YuのConnecting Variantを買っている。しかし、本編と本編を結ぶオマケ号は別。今回の添付画像は、オマケ号のASM 18HU号のGreg Landの描くGibbon。何か負け犬キャラGibbonがカッチョ良くなってしまった。

筋書をNick Spencer、18HUの画をKen Lashley、820号の画をGeraldo Sandval、インクをEdgar Delgadoが担当。

粗筋をさらっと紹介。18HU号の主役はGibbon。彼のこれまでの人生、そして現在のセントラルパークでの狩られる側の彼が、交互に描かれている。死ぬ前に人生が走馬灯のように流れるあれ。820号では、Black Cat (“CAT”)がBilly Connorsと自分を囚われの身から抜け出すべく努力中、一方SPIDER-MANや他の悪人達は公園から抜け出せていないが徐々に形勢が変わりつつある。

いつものように気に入ったシーン、台詞等を紹介。過去の回想シーンをカラーだがセピア色かかっている技術は、彩色担当のErick Archiniegaのスゴ技だ。カラー部分は昔の印刷っぽく解像度が荒い。

また、インクまで入れているLashley。この作品は彼の最高傑作じゃないかと思うぐらい出来上がりが良い。Gibbonをこんなに上手く描くことができる画家はそんなにいない。

Gibbon登場は、光文社版のSPIDER-MANで読んでいるが、その当時の思い出が蘇るね。また、多くの読者がそうだと思うが、それを読んでいなくても、十分このASM 18HUで補完できる。

SPIDER-MANからの誘いを断った理由が、元仲間のGrizzlyや元カノPrincess Pythonと再度会うことだったとは。根は優しい彼らしい理由に涙する。

これまで、登場人物を無駄に殺してきたASM誌。今回は、このGibbonの死が、HUNTEDの中で絶対欠かすことのできない死であることを切に望む。820号ではGibbonの死を利用して仲間を信じさせるVultureの嘘つき野郎振りが語られていて、それはそれで面白いが、それじゃまだまだ。

Vultureで言うと、彼が悪人共を矢印で集めるシーンがある。SPIDER-MANの解釈は面白かったな。矢印は>で画が描かれているが、それはVultureのVとも読める。

ASM820号では、Task Masterに裏切られ、狩場にいるBlack AntがSPIDER-MANに何やら吹き込もうとしている。この結果Task Masterがギャフンと言えば楽しいのだが。

CATのBad Luck Powerはが有効なのかわからなかったが、どうやら大丈夫な様子。彼女が見張りを封じ込める作戦はナイス。序盤に出たユキヒョウがただのお飾りでなく、CATの作戦に活かされる話の進め方はSpencerらしい。

まだ、820号でも最後にKravenが何をしたいかわからん。
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