このブログを読んでいるってことは、ネタバレを気にしない人ってことで行きます。標題から知っている人は知っているので、KittyとCOLOSSUSが結婚すると思いきや最後にどんでん返し。それも超ちゃっかり。ちゃっかりは後半で。X-MEN Gold (“XG”)の29号、30号のレビュー。
筋書をMarc Guggenheim 、29号の画をGeraldo Borges、30号の画をDavid Marquezが担当。添付画像は、Phil NotoによるXG 30号の表紙を採用。この表紙最近のNotoの画の中ではピカイチ。特にKittyとCOLOSSUSが手だけが出ているのに、この二人とわかる演出が良いな。それから、ちゃっかり野郎がしっかり前列にいる点も見逃せない。
今回はMarquezが前頁描いている。一つ一つのコマを読み飛ばせない完成度の高さ。息をのんだのはSTORMの衣装。実は彼女が花嫁さんじゃないのかって程の目立ち方。(日本の結婚式にも昔よくいた。)。
感想の前に粗筋。前号で、突然変異Sentinel、Alphaに攫われたCOLOSSUS。Alphaは彼の体内からミュータントを死に至らしめるウイルス、Legacy Virusを摘出し全世界にばら撒くことに成功。寸でのところで、それを食い止めるX-MEN。そして30号は結婚式一色。
気に入ったシーン、台詞を紹介。XG 29号のクライマックスは、立って歩くことさえ難しいCOLOSSUSが機体の上に載っていた破片を持ち上げるシーン。Borgesの筆が冴えた一コマ。
そして、最終シーン。ナノボット、センチネルAlpha を氷結したICE MAN、”I’m betting this is all of him (Alphaのこと).” そして吹き出しの色が変わって“No…”と出て来る。Alphaは囮となったミュータント嫌いNanceを見捨てたってことかね。
30号では、NIGHT CRAWLERが結婚指輪を忘れ取に戻るシーンはお決まりのギャグだが好き。
何故か姿を隠しているWOVERINE(生き返った)が遠くから祝福を送っているシーンも見逃せない。
この物語の最大の謎は、最後の最後にKittyが結婚に二の足を踏んだこと。COLOSSUSの妹IllyanaとKittyとの会話で示唆されているのかもしれないが、あまりに遠回しに説明されていてわからん。結婚は好きなだけでは駄目ってことなんだろけど、アメリカ人的な思考じゃないな。
一方、舞台が整っているので、それに便乗したROGUEとGAMBIT。こちらの方がアメリカ人っぽくて良い。唐突感あるけどね。「ちゃかり」って言葉使ったけど、全然否定的じゃないので念のため。
さて、この「どんでん返し」を事前にネタバレさせたMarvel、大好きなウェッブサイト、SPIDER-MAN Crawlspaceでは否定的だったな。んーん。マーケティング的にはどうなんだろう。わざとネタバレで既定路線だけでは惹かれない読者を惹きつけたんだとしたら正解だと思うけど。結果どれだけの人がこのネタバレでXG 30号を買ったのだろうか。
GAMBITに結婚を決意させた一言はSTORM。It (結婚のこと) requires a need of hunger. A feeling that you’d rather not go on living than spend another day apart.” 凄く綺麗。
最新の画像もっと見る
最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事