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Blueチームも先月2冊到着したので、早速レビュー。X-MEN Blue (“XB”) 5号と6号。
筋書きをCullen Bunn(前回、前々回と名前のスペルを間違えていた。失礼しました。)と5号の画をJulian LopezとCory Smithが、6号の画をRay-Anthony HeightとRamon Bachsが担当。添付画像はXB 5号の表紙。6号の画の方がもしかしたら、良かったのかもしれないが、WOLVERINEモドキの迫力に飲まれ、こちらを採用。Arthur Adamsによるもの。Adamsの表紙の品質が高ければ高いほど、中身の画との落差が感じられちょっと悲しくなる。
さて、粗筋。5号は4号からの続き、別世界から迷い込んだミュータントとWOLVERINEモドキのJimmyを追う別世界のミュータントNew Maraudersとの戦い。裏で糸を引いていたのは、Miss Sinisterだった。6号はどうもFill-in(つなぎ)の話。Madripoorの街へ出鰍ッたJean Grey、BEASTとJimmyが麻薬の密売人を襲う謎のミュータントと戦う。
さて、気に入った場面や、台詞を紹介。まずは、Bunnがちゃんと新たなキャラクターの名前と能力を書いてくれたこと。画だけでわからせろよ、漫画ならという考えもあると思うが、オイラは評価する。昔のアメコミはこんな感じだったような気がするな。
続いてLopezの画。この人の画は安定していて、良いな。Jeanを幼く描く、描き方は特に好き。
それから、彼のアクションシーンの構図ももの凄良い。CYCLOPSが一撃でQuick SilverとMach 2なるミュータントを続けて唐キ3コマの連続は綺麗。そしてその後のICEMANとQuicksilverの一騎打ちも上手に描けている。
画的にはつまらないが、Miss SinisterとJeanの会話は面白い。Miss Sinisterが別世界からこぼれてきたミュータントを集めているのは、納得できる。テレパシーで言うことをきかないWOLVERINEモドキの伏線もここで活きてくる。
ちょっとわからないのは、このWOLVERINEモドキが”My claws don’t have to be metal.”と言って、彼の爪の物質を金属から違うものへ変えるシーン。これも彼の能力の一つなのか。
一方の6号の画はどうも好きになれない。特に人物。
WOLVERINEがPatchとして名前が通っている設定がまだ生きていたのは昔からのファンにとっては嬉しいかな。
XB 6号の最後のページのJeanの台詞は好き。X-MENがヒーローとしてのstandard(行動規範)を教えるから、彼らはその代わりに、忍者になる方法を教えて欲しいというもの。交換条件になってないといのも良い。そして、Jeanが心から彼等を良い方向へ導きたいという純真な心もわかる。欧米からみた発展途上国への視点みたいなのも感じられる。それやこれや一切合切含めて好き。
Nightshadeなるミュータントの、彼女の眼を覗き込むとこれまでの悪行を懺悔したくなるという能力は良いな。戦力になるんだか、ならないんだかわからない能力だ。
この号でもわからないことが、いつの間にかJeanがCYCLOPSにデートに誘って欲しげなモノローグあり。え、いつの間に?乙女心と秋の空か。