御用達から到着したアメコミの中で最初に読むのはやはりAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 805 (4)号と806 (5)号。
筋書をNick Spencer、画をRyan Ottley、インクをCliff Rathburnが担当。添付画像はOttleyによるASM 806号の表紙。中身の話を反映していて嘘がない良い表紙。それでいて印象的。
次に粗筋を紹介。Curt Conners博士ことLizardの行っている研究の結果、Peter ParkerとSPIDER-MANが分離してしまった。当初はホットしていたPeterだが、束の間の幸せだった。一方、Green Goblinのいない隙を狙い、ロボットTri-Sentinelを使って悪事を企てるMendel Strommに謎の援助が為される。
Peterの気持ちが徐々に変化していく様が見られるASM 805号。まずは、やりたい放題のSPIDER-MANに対し何の手も打てない様を”Powerless”という形容詞で表している。そして、スャ塔Tーまでついて意気揚々のSPIDER-MANに”Jealous”という形容詞まで使っている。彼の責任感の徹底ぶりは、そうだとしてもSPIDER-MANの暴走を止めようとするところで表されている。
彼の暴走の後の街の破壊を指摘した後のSPIDER-MANの台詞。”That’s what Damage Control for.”懐かしい。Damage Controlは現役なんだ。
無責任なSPIDER-MANがBen伯父さんを”Sorry Who?”と聞き返すのは当然だと思った。Spencerはもう少し話を複雑にしている。二つの人格の分離と共に、記憶も徐々に薄れてしまう副作用があるようだ。805号でこれを伏線として出し、806号でPeterが死にそうになって、SPIDER-MANが自身の責任を思い出すという流れは上手い。(806号の表紙はその瞬間一秒前か。)
作者Spencerは昔の悪人をどんどん復活させている。懐かしいキャラの復活は楽しいな。ASM 804、805号の冒頭のシーンはCravenってことかな。(806号で確認取れた)また、彼を援助する黒幕はOsbornか、Doc Ockか。いや違うな。806号でRolling Stonesの悪魔を憐れむ歌の一説、”Guess my name.”が連呼されている。Demo Goblin?まさかね。Mephistoか。(One More Dayの復讐戦に繋がってくれれば楽しいか。)
806号冒頭のPeterとMary Jane Watson (“MJ”)の会話。ファンが望んでいるこれこそ我等がMJという、強くて前向きな彼女がこの1ページに表現されていて大好き。ちょっと長いのだが、それが端的に表現された台詞。”That burden he (どちらかというとPeterではなくSPIDER-MAN) carries around us is why I kept pushing him away. (中略)It’s also why I kept coming back to him.”
それから、研究室から二人を分離した機械を持ち出す作戦も楽しい。流石Spencer。何とPeterの今の同居人Boomerangに盗ませる。こいつ良い味だすね。
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