アメコミとラーメン

Doc Ockを書かせたら右にでるものはいないDan Slott、今月のSPIDER-MAN



Marvel夏祭り、Secret Empire中のAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)2冊を読み終えたので、レビュー。

筋書きDan Slott、Christos Gage、画をStuart Immonen、インクをWade von Grawbadgerが担当。添付画像は31号の表紙を採用。Alex Rossの手によるもの。30号のデザインは退屈。赤を基調にした31号のデザインがすごい。(31号の話と実は繋がっていることが読了後にわかる。)

最初に粗筋。悪の秘密結社Hydraを率いているCAPTAIN AMERICAの前にヒーローたちがワシントンDCで破れてしまった。Peter Parker = SPIDER-MANは、Hydraと手を組んだDoctor Octopus (Doc Ock)と戦う準備のため、DCを離れ上海へ向かった。

さて、いつものように、気に入った台詞やシーン等を順不同で紹介。

寝返ったCAPTAIN AMERICAに対するPeterの台詞。ちょっと長い。”He’s the man who never gives up. Never wavers! He’s the man who always finds a way.” 過去形でないのは、彼がまだCAPを信頼していることの表れか。その後、自分自身を振り返って。”So am I.”と続けるところも良いな。ちょっと芝居がかってるけど。(SlottもしくはGageの台詞はどこか芝居がかっている。)

MOCKING BIRDからデートの誘いを受けるPeterを見落とせないな。(二人の関係が進展するのは、歓迎だな。本当はMary Janeとよりを戻してほしいけど、QasadaがMarvelにいる限り無理らしい。)

上海にはHydra軍団(=Army)を連れて来なかったことに対し、Doc Ockが”I already have all the arms.”と叫ぶ。ここも芝居がかっている。”arms”には武器の他、まんまの意味だが、Doc Ockの触手と鰍ッている。座布団一枚かな。

最後にParker Industries (“PI”) 社のロゴについていた無限のマークに言及していた。面白い。Doc Ockの本名のイニシャルOOから来ていたみたいだ。(最初オイラは、タコの8本の足を意味しているのかと思っていた。)

31号での上海PI社の従業員に対するPeterのメッセージは好きだな。折角成功している会社を悪の秘密結社に渡さないため、潰してしまう意思を明確に打ち出し、従業員もそれに呼応する。

Peterがその時に言った中で、洒落てるなと思ったのは、”We’re facing a hostile takeover. Literally.” 経営陣の意に反した企業の乗っ取りを指すのだが、Doc Ockの敵愾心に満ちた乗っ取りをこう表現している。

その前のDoc Ockの台詞も好き。Doc Ockの技術を利用してきたPeterを指して、”All this time you’ve been acting like an inferior copy of me.” Peterの身体に憑依していたことを横に置き、Peterを質の劣ったコピー呼ばわりするDoc Ockは大したもの。

Hydraに褒められても、口では光栄ですと言いながら、心の中ではやはり、自分こそはと思っているDoc Ockも彼らしい。こいつを書かせたら、Slottの右に出るものはいないな。
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