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Amazing SPIDER-MAN 54LRを注文したつもりが、855(54)号のvariantだったことが判明し、再注文した。2週間後に到着。漸く読めたので855号と54LR号をレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)
855号の筋書をNick Spencer、画をMark Bagley、インクJohn Dell、54LR号の筋書をSpencerとMatthew Rosenberg、画をFederico Vicenti、Takeshi Miyazawaがそれぞれ担当。添付画像は855号のvariant coverでBagleyの作品。54LR号を慌てて注文したので、在庫があった普通の表紙を手に入れたが、Bagleyのvariantのデザインが優れている。
粗筋から。引き続きPeterとKindred(Harryと称している)が長い戦いを行っている。一方、Kindredがいるはずの墓地に、蜘蛛の力を持つ役立たず軍団とMary Janeが到着。待ち受けるのはSin-eaterとKindred。
どうも855号はこれまでの話のお浚い的な流れ。この号を飛ばして読んでも話は繋がる感。新事実はない。その中で一番良いと思ったのはBagleyの画力。彼がASMを担当した1992年の画と比較し数段品質が上がっている。見ていて物凄く綺麗だ。紙の品質が良いのも手助けしているが。
今回も気に入ったシーンや台詞等を紹介。過去の回想シーンが特に印象的。何故GwenやFlashのクロースアップのコマが良いな。一方、Peterを殺しては生き返らせの連続はちょっといただけない。
台詞では、最初の方のシーン。HarryがKindredの正体だと知ったPeterの台詞。”I don’t want to believe it.”そしてその次に、”I won’t believe it.”と来る。中学生でもわかる英語なのでだが、二つニュアンスの異なる台詞を続けるところが効果的。
Kindredが何をPeterにさせたいのかは謎のまま。これだけ引き延ばしてしょうもない結末だったら怒る。
ASM 54LR号の方が面白い。まずはMorlunの力を得たSin-eaterが無敵状態。だけど、ちょっと待て、そんなMorlunを簡単に始末できるほどSin-eaterは強かったのか。そうだとしたら、わざわざMorlunを唐キ必要なんてないじゃん。矛盾。
Madam Webがわざと撃たれ、彼女の力を得たSin-eaterが未来を見るシーンは面白い。最後にNick Loweが書いたように自殺は何の解決でもないが…。この編集長のページは良いな。
既にMary Janeが看破したように、これまでのNormanの行動が芝居だったのは今回のクライマックス。このページのためにASM 54LR号はある。またまた疑問も生まれたけどね。じゃーSin-eaterの銃で撃たれたはずなのになんでってね。
彼の芝居を看破したMary Janeの台詞。”Don’t think even a single thing I do here constitutes forgiveness or even tolerance of you.” 彼女が一番のヒーローだ。
もう一つ良かったのを忘れていた。最初の数ページはSpectacular SPIDER-MAN 200号の一部分を再録している。凄く効果的。最終話ASM 856号を読むのが待ち遠しい。手元にあるので、今日読むけどね。