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1995~1996年のX-MEN関連のお祭りAge of Apocalypse (“AoA”)の後日談なのか前日談なのかの、AoA 3号~4号についてレビュー。(前回のレビューは下記。間違えて3号までレビューしたと書いてあったが2号まで。前回のレビューのリンクは下記参照。)
http://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/1136.html
筋書きをFabien Nicieza、3号の画をGerando Sandoval、4号の画をIban Coelloがそれぞれ担当。添付画像は3号の表紙でSandovalが描いている。AoAのCYCLOPSはカッチョ良いな。そして、筋肉質。この記事を書いて気が付いたけど、1~4号の表紙をつなげると1枚の画になる。
粗筋から、Dr. Doomの下でこの世界を統治しているのはApocalypse。その下に4人の部下がいて、それ以外にもApocalypseに従っているCYCLOPS等らのElite Mutant Forceがいる。人類は強制収容所にて労働力となっている。一方X-MENはApocalypseの統治に対しテロ活動で対抗している。しかし、ミュータントからも人類からも好感を持たれていない。末\力を持つミュータントDoug Ramseyのモノローグが物語の進行を助けている。
お次に、気に入りのシーン台詞等。まずは、”our human lie detector”、この言葉だけだと何のことかわからなかったけど、次のコマで判明。DAREDEVILことMatt Murdockの登場だ。心臓の鼓動で真実を語っているか、嘘をついているかがわかる。便利。
物語の中心は、ミュータントだけに感染する病原菌(Legacy Virus)を人類が隠し持っていて、ミュータントに対する切り札として使おうとしているってところと、それを誰が製造したかという点。4号の最後にその製造者が誰かがわかるのだが、意外だった。てっきり、Dark Beastかと思っていた。
いずれにせよ、この話、敵にも、味方の中にも裏切者が沢山いるところが面白い。その最たる例がCYCLOPS。これは1990年代のAoAでもそうだったけどね。そして、Legacy Virusの製造者も裏切者だったな。
そして、その病原菌の入った容器を壊して、病原菌をぶちまけるのが、Apocalypseその人。この世界のApocalypseはどこか狂っている。彼の3号最終コマでの台詞が凄まじい。”Let us see who is fit to survive!” AoA 4号で、その自信というか狂気が身を滅ぼしてしまうのはお約束か。
CYCLOPSとWOLVERINE、Jean Greyの恋の三角関係が健在なのもファンとしては嬉しいね。
前回BURNERなるミュータントが何者なのかという疑問を投げたが、どうもこいつは、人工的に作られたミュータントみたいだな。AoA 3号では、MAGNETOが率いるX-MENの一人にSUN FIREがいて、戦死した記述があるので、てっきり生きていたのかと思っていた。もしくは、SUN FIREの染色体を使ってBURNERが出来たのかもしれない。
4号が終わった段階でも何故Dougが重要な存在なのかはわからず。
残念な点。上述の通り4号の画がSandovalでない点。Coelloだって悪くないんだよ。彼/彼女?の描く囚われの身のJean Greyの図なんて好きだからね。だけど、Sandovalの1990年代風の画があまりに、この物語にマッチしているので、どうしてもそっちの方が気になるんだよ。それから、画家が代わることで、物語の連続性が遮断された感があるのも残念な理由だよ。