1歳半検診で,要精検のハンコを押されたみーちゃん。
1カ月後に耳の精密検査をうけ,
案の定、耳には何の異常もありませんでした。
その頃にはだいぶ自閉症というものが分かってきて,
一生言葉が出ない場合があることや,
とにかく,コミュニケーションがとれないこと,
そのほかにも、生活に影響がでるほどのこだわりがあったり,
癇癪や自傷行為。
(個人,個人によって,症状もさまざまですがね。)
もしみーちゃんが自閉症だった場合、
私にみーちゃんを育てていける力があるのだろうか。。。
と思うこともありました。
だから,耳に異常がなく,よかったのですが,
あぁ,これで,言葉が遅いのは耳のせいではないんだなぁ。
また,自閉症へ一歩近づいたのかも。。。
と思っていました。
そして,夏が終わり,
1歳半検診から3カ月が経ち,
10月5日。
待ちに待った発達相談の日がやってきました。
場所は市の保健センター。
みーちゃんと私は個室に通され,
臨床心理士の方が入ってきました。
この人がみーちゃんと私たち家族の運命を左右するのかな。。。
と思いながら,挨拶をしました。
若い女性の方でした。
1歳半検診の資料をみながら,
話しをはじめ,私ももう一度,みーちゃんの気になる点を話しました。
そして,まだ言葉が出ない事(一度出たときもあったが消滅してしまった)
ただ,この3カ月でだいぶ,呼ぶと振り向くようになったこと,
いくつかの指示は通り,こちらの言っていることは
理解している様子に見えることなども伝えました。
そして,ここで,また指さしのテストをしました。
このときはみーちゃん,すべてではないけど,
いくつか知っているものは指を差すことができました。
その後,みーちゃんは座っていられなくなり,
部屋の中を壁沿いに片手で壁をサーっとなでながら
まわったり、
臨床心理士さんの持っている道具
(検査のためのおもちゃや,ファイルが入っていた)
を勝手にいじくったりしていました。
みーちゃんの様子をみながら、臨床心理士さんが話しはじめました。
臨床心理士さん 「みーちゃん,やっぱりコミュニケーションを取るのは
苦手みたいですね。
まだ,自分の世界だけしか見えてない感じです。(イメージ)
興味があるものだけがみーちゃんの中ではっきりと見えていて
その周りにあるものはぼんやりとしか見えてないようです。」
この言い方には私もそうそう!!
って感じでした。
いつも興味のあるものに一直線に走っていき,呼んでも振り向かないときは,
私はみーちゃんの世界の外に放りだされていて、
私の声は,ぼや~~んとしかみーちゃんに聞こえてないのかも。
それに,人見知りをするみーちゃんが(この当時。今は人見知り全くなしです)
その人の持っている物で興味があるものに関しては,
初対面でも関係なく,持っているカバンをあさったり,
キラキラ光っているネックレスを触ったり,
このときも,臨床心理士さんのカバンから勝手にファイルを出したり,おもちゃを出したり。
そんなときは,その物だけがクリアーに見えていて,
それを持っている人はもうぼんやりとしか見えてないという様子なんだろうな。
臨床心理士さん 「でも,これも,月齢が上がっていくにつれ,
はっきり見える世界が広がっていくものです。
だから,みーちゃんの世界もこれから広がってくるかもしれません。
それから,言葉も顔の筋力が鍛えられてくると,
発音もしやすくなります。
ごはんはよく噛んで食べてますか??
たくさん噛んで,筋力がついてくるとまた違ってくるかも。」
あ~,みーちゃんいつもあまり噛まずに飲み込んじゃうんだよね。
なるほどね~。
これからは,よく噛むようにしなくっちゃ!!
ってこのときは思ったんですがね,
最近,療育でのこと,
他の子(まだ言葉が出ていない子)のお母さんが先生に
「うちの子,まだおにぎりとか,パンとかでも,
噛みちぎるっていうことができないんですけど。。。」
と質問していた。
するとその答えは
先生 「〇〇くん,まだおしゃべりをしないし。
これから,言葉が出てきて,しゃべりだすときっとできるようになると思いますよ。
口をよく動かすようになると。。。どうとかこうとか。。。」
と言っていた。。。
これじゃ,なんか,
ニワトリが先かタマゴが先かみたいな感じになってるよね。。。
えっと話しは戻りまして。
私と臨床心理士さんが話している途中で
みーちゃんがたぶん部屋から出てくて,扉付近でぐずりだしたので
私 「みーちゃん,つみきあるよ!!これやろ!!」
とみーちゃんに積み木を見せるとみーちゃんは戻ってきて,
積み木で遊び初めました。
その様子を見て
臨床心理士さん 「うん。今のお母さんのやり方はすごくいいですよ。
みーちゃんは耳で聞くよりも、視覚からの情報の方が入りやすいので
今みたいに積み木と言いながら、実物を見せるのは
とてもいいことです。
何か、指示をだしたりするときは、実物や写真を見せるといいですよ。」
と言われました。
その他にも、育児のアドバイスや日ごろ困っていることの対処法などを
話したりして、開始から30~40分経っていたと思います。
みーちゃんの事をイロイロ話しているのですが、
臨床心理士さんの口から今だに自閉症とか発達障害と言う言葉が
出てきません。
あれ??
おかしいな。。。
この人はみーちゃんが自閉症かそうではないのか見てくれる人ではないのかな。。。??
そう思い、意を決して、
私 「あの,みーちゃんは自閉症ではないでしょうか。。。?」
と尋ねました。
すると
臨床心理士さん 「みーちゃんは,自閉症の子が苦手なのと同じところが苦手ではあるけれども,
今の段階ではそれが,自閉症によるものなのか,
個性による発達の遅れなのかまだ分からないです。」
えええーーーーーっ!!!
モヤモヤとした思いのまま3カ月待ったのに、
また1歳半検診と同じ事言われたよーーーー!!
臨床心理士さん 「それから,自閉症を診断することは,私たちにはできません。
診断を受けるには小児科の医師の診察を受けなければなりません。」
ええっ!!
そうなの!?
じゃぁ。。。一体,今日は何のための面談だったんだろう。。。
臨床心理士さん 「自閉症かどうかよりも,まず今はみーちゃんの苦手である部分を
どれだけ伸ばしていくかが大切です。
週2回の療育教室があるのですが、今定員がいっぱいの状態なので,
次の4月からそこへ通うのをお勧めします。
それまでは市で月に1回行われている親子教室へ行くのがいいと思います。
親子教室の事は、地区担当の保健師さんに聞いてみてくだいね。」
臨床心理士さんからは家庭での過ごし方,
みーちゃんとの接し方などを教えてもらいましたが,
それは普段やっていることで,
特別なことは特にありませんでした。
そして,1時間の発達相談は終了しました。
そのあと、私は仕事があったのでみーちゃんを保育園に送り届け、
仕事に行く前に、保健師さんは連絡しました。
月1回の親子教室へ次回から参加したいと言うと、
みーちゃんは保育園へ通っているので、お休みしてまで親子教室へ来なくてもいいと言われました。
(実際はこんなさっぱりした言い方ではなく、
みーちゃんにとって、保育園に行くことはプラスになっているから
とかなんとか、そんなような理由でした。
記憶が。。。)
発達相談へ行ってみて、
みーちゃんの苦手な部分を伸ばすのが大切。
そんなことは行く前から分かって居たことで,
自閉症かどうかというのはみーちゃんにとってではなく、
その時の私にとって、すごく重要なことでした。
ただ、成長が遅れているだけなら
いつか、普通の子に追いついて、普通に小学校に入学して。
でも自閉症であったら、そんなことは普通でなくなるかもしれない。。。
みーちゃんはみーちゃんで変わりはないし,
どうであっても,みーちゃんへの愛情は変わらないけど。
この先どうなるのかが知りたかったんです。
心構えというか。。。
うまく言い表せませんが。。。
結局,私はモヤモヤの霧の中から抜け出せず,
一生懸命歩いてはいるものの,周りの霧が濃すぎて
ちょっとでも進んだのかどうかも分からないまま。
みーちゃんの為には早くなにかを初めたいのに,
療育教室もいっぱいだし,
親子教室も行かないし。
何もすることがない焦りと不安だけが募り発達相談は終わりました。
つづく。。。
(当時の気持ちをそのまま書いてますが,
これを読んで、不快な気持になられた方がいたら申し訳ありません)
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