<あなたへの手紙…!>

加齢と比例し記憶は薄れ身体能力は欠ける日々
模索しながら、頑張って登る八十路坂その生活を備忘録を
ここに綴ります!

息子へ…!⑦

2006年12月04日 | 日記
息子へ…!⑦

私にきずくと,君は驚きを隠せず・・・・
一瞬微笑みともつかないものを,口元に漂わせ、
その後ニコッと笑いました。
これが母と子の4年ぶりの対面でした!

【一番に云いたきことは閉じ込めて眼でもて笑へり眼でもて笑へり】

5階建ての4階へエレベーターで昇るとオートロック式の
1Kの部屋は作りつけの中二階のベットにその下が小箪笥
キッチンは玄関の脇にミニキッチン、その流しの下に作りつけの冷蔵庫
お風呂はなくトイレと同一のシャワー室でした。
窓には寸足らずのカーテンが下がり・・・

その下に「広辞苑」 「現代用語辞典」が・・・えぇ…?
我が家の2階の書棚にあったものです。

小さいテレビの上の壁に皮ジャンバーが一着掛かかり
その横のカレンダーには、仕事の予定らしき書き込みが・・・・・

【東京で広辞苑開き生きている喧騒の中の子を愛おしむ】

あなたは何もないからと急いで下の販売機へ・・・
そして暖かい缶コーヒーと屋台の焼き鳥を買ってきました。

美味しいカレー屋が近くにあるとか、最寄のバス停はとか・・・
私達はお互いに事を荒立てないような会話ばかりしていたようです。

その夜は、狭いマンションヘあなたの進めで泊まりました。
あなたは下の僅かな空間に毛布にくるまり私には自分のベットを
進めてくれました。
あかりを消してしばらくすると。。。。。

「お母さん!バイク便って知ってる?」
(今でこそ耳にしますが、当時は聞き慣れない?)
「急ぎのものをバイクで運ぶんだよ!
  出版関係の原稿や写真フィルム等の輸送だよ!」
   「バイク?危ない」というセリフを私は呑みこみ
 「じゃ!バイクにいっぱい乗ったのね」
 
 「あの皮ジャン着て・・・?」壁に下がっている皮ジャンの事を言った
 「うん」 「格好いい…ライダーマンじゃないの」
  ふたりは笑った!
  
 「バイク便の営業もやっているんだ おもしろいよ」「へぇ」
 起き上がって引き出しから私に自分の名詞を見せた。

【いきざまを語るその声輝くは妖しきまでに新鮮なりき】
          -次回へ続く-
            
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