誕生日です。

こんにちは。


先日、僕の誕生会をしてくれました。


オッサンになった僕がケーキのロウソクを

『ふぅ～っ』


と消すのですが、あまり絵になりません…




生前の僕の父親は、毎年誕生会をしてくれました。


誕生会では、毎年必ずやらねばならない


『イヤな出来事』

が２つありました。



一つ目は、必ずボール紙と色紙を準備し、ハサミで切って、王冠を作ります。

キンキラの色紙の王冠ですよ！


誕生会当日は同級生数人を呼び、僕だけ頭にキンキラ王冠を載せて祝って貰ってました。


ある日、


『父さん、王冠イヤや。』


と言いましたが、

『彰宏が主役やから、あれでエエねん。』


と言われました。


今でも写真に残ってますが、やはり恥ずかしい…


嫌な出来事の２つ目は、裸足になり、習字の黒い墨汁を筆で、僕の足の裏に塗られます。

そして色紙に足形を残します。


これ、めっちゃ、こそばい。

誕生日やのに、拷問でしたね…


動けば怒られ、足形が悪いとやり直し。


数枚の色紙を台無しにしながら、完成します。


あの時に怒られた感覚は、まさに理不尽…


僕の誕生日やのに、足形が上手く取れない事だけでやたらと怒られる…

何故、足形で怒られるねん…


何故、足形の為に、こそばいのをガマンしなあかんの…

と、子供なりに葛藤してた記憶があります。


しかし、父親は余命を理解してたのかもしれません。

沢山の足形、沢山の写真、沢山の思い出を、自らの短い生命に凝縮したのかもしれません。


残された思い出は、オッサンになった僕にとっても大切な思い出です。

次は僕の息子の世代になりました…

足形とキンキラ王冠、受け継がねばなりませんね…