こんにちは。
こないだサイクリングに行った時、写真の田んぼで『オタマジャクシ』を見付けました。
小学生時代はよく捕まえてました。
そんな小学三年生の頃、鬼木君という友達が居ました。
彼は、勉強優等生でした。
しかし鬼木君、実は当時僕のお父さんと同じ病気でした。
体育は見学してたりと、みんなと同じ様にカラダを動かせませんでした。
ところが僕達、毎日のように喧嘩してました。イジメとかでは無く、喧嘩でした。
本気の殴り合いやヘッドロックというプロレス技を掛け合い、顔が真っ赤になるまで頭や顔を殴り続けたりしてました。(僕、顔を殴られるまでは男前でしたが…)
喧嘩を見たクラスの女の子は、本気で心配してくれたりしました。
大人になるにつれ、何故病気の鬼木君と本気で喧嘩したのかな?と、時々疑問に思いながら振り返りました。
特に仲が悪かったのではありません。
いつも仲直りするんです。
ただ彼に対しては、僕の父さんと同じである彼の病気に対し、『同情』をしたくないと云う『同情』があったかもしれません。
本気で殴り合いをした時は、
『彼は病気やから止めてあげたら?』とのクラスのみんなの意見に反し、
『病気やからって手は抜かへんで!』
の気持ちが確かにありました。
鬼木君に対して、何かしら気に入らないことがあった訳では無く、
全く意味の無い喧嘩で、休み時間になると始めてました。
毎回、勝ち負けはありませんでした。
多分、病気だった彼は彼なりの淋しさと、僕は僕なりの淋しさの互いの発散方法だったんだろうと、今振り返ります。
ところが、学校の先生は理解してくれませんでした(当たり前かな)。
当時の担任は、年配の女性先生でした。
僕、喧嘩はしてましたが、弱い者イジメや、誰かに迷惑がかかる悪い事は一切しませんでした。
しかし、先生からは
『中村は、先生の言う事を聞かない』
のレッテルをはられてました。
そんな“自称”喧嘩が強かった頃、友達の喧嘩を仲裁したりもしてました。
逆に、喧嘩を止めた僕に殴りかかってくる同級生も居ましたが、僕には勝てないからと、諦めて泣いていました。
“自称”正義のヒーローぶってました。
ところが、ある日事件が起きました。
僕の後ろの席の女の子のカッターナイフが盗まれました。
その女の子は、女の子同士でもよくイジメられていました。
その日学級会が開かれ、容疑者には喧嘩ばかりする僕の名前がありました。
さすがに、“正義のヒーロー”ショックでした。
他にも二人名前がありましたが、彼等も先生の言う事は聞かない生徒でした。
僕達、いわゆる問題児でした。
が、優等生の鬼木君の名前はありませんでした。
僕は無罪でしたが、自分の無罪を証明すると、友達が怒られる。
しかし、誰が盗んだのかも僕は分からない。
何もしていないのに、犯人扱いされるのは辛かったですね…。
結局何も言わない僕達をよそに、校長先生から親を呼び出され、怒られた記憶があります。
後日、彼女のお道具箱の奥から盗まれたであろう?カッターナイフが出てきて、一件落着します。
僕は疑われた悔しさはありましたが、日々の僕の行動に問題はあったのでしょうね…
しかし、両親は僕が盗みなんかしないと信じてくれてましたし、後日誤解だった事が分かりました。
ただ、先生からは、信頼だけでもして欲しかったね…
しかしこの頃から、先生不信になり始めた記憶もあります。
今も通信簿が残ってますが、小学三生の通信簿に
『中村君は不良です』
と書いてあります。
チェッカーズの藤井フミヤは
『ちっちゃな頃から悪ガキで、15で不良と呼ばれたよ~♪』
と歌ってましたが、僕は小学三年生で不良と呼ばれてしまいました。
( 息子には見られてはイケない通信簿です!)
何故、こんな話しになったかと言いますと先日、学校の先生が学校で卒業生に刺されたとニュースがありました。
動機は
『先生が、四年前に僕をいじめた。あれから僕は何も上手く行かない』
だったらしいのです。
また先日の日曜日のテレビで
『最近の無差別殺人は、特殊な人間がやっていると思う?思わない?』
と、人間を『特殊か特殊でないか』と部類分けするような馬鹿げた討論をしていました。
学識ある先生方が討論し、学識ある方々に限って
『特殊な人間がこんな殺人を犯します。』
と言ってました。
特殊な人間???
みんな同じように教育を受け、育ってきたはずです。
確かに、十人十色。
しかし、特殊な人間ってのは存在しないでしょ…
そんな気持ちで見てると、その討論に出演されてた、アーチェリー日本代表でオリンピック出場もされた山本さんがズバリ一言!
『僕も教師をしてますが、人間を特殊だとか特殊でないとかで区別してはイケないと思います。』と。
その通り!と思い、テレビを切りました。
僕達が小さい頃に学校の先生が、
『みんなはどんなテレビを見ていますか?』
と質問されると、
『ニュースです』
と言った生徒は先生から、
『賢いね!』
と誉められてました。
僕はニュースは嫌いでしたが、最近のニュースは特に見なくて良いと言える気がします。
先月の秋葉原事件や、その他殺人事件でも、その殺人事件現場を生々しく映し出し、
犯人の性格分析、
犯人の家族構成、
犯人の生い立ち、
犯人の同級生、
犯人の職場同僚の登場、犯人の仕事内容を洗い出し、
しまいには犯人が中学時代に書いた文集も登場します。
そんなの取材して、何の足しになるのでしょうか?
訳も分からず見てる子供にしてたみたら、殺人事件の情報番組は、事件を再現しながら、疑似世界に引きずり込んでしまうようにも思えます。
更に番組では、秋葉原事件の犯人と同じ、派遣社員として自動車部品工場勤務のお二人に意見を聞きましたと、インタビューしていました。
業種や、仕事の立場は関係ないですよね…
話しはそれますが、フラッシュでしたっけ?コカ・コーラの宣伝。映画の合間に、コカ・コーラの映像や写真をチョンチョンと映し出すと、かなりの確率で飲みたくなるやら。
今の情報番組、どうなんでしょう…
同じ映像が、同じ時間帯、あちこちで見かけます。
子供や大人までも、ある意味洗脳されてしまわないかな?
そんな想いも交錯しながら、鬼木君との喧嘩を思い出しました。
鬼木君は病気と闘っていました。
僕の父さんは病気で、長期入院してました。
鬼木君も僕も、ある意味互いに環境は良くなかったかもしれません。
僕も父さんが亡くなってからは、何かあると
『あの子、母子家庭やからな…』と言われてしまいます。
環境は関係ないのにね。
しかし、社会は環境のセイにしがちです。
今は、『昔みたいに良い先生が居ない』
とも聞きます。
いやいや正直言って、昔は昔で信頼出来ない先生もいらした。
しかしそれより、もっと素晴らしい先生との出逢いが存在しました。
だから、救われた。
環境にも、人にも四季があるのです。
僕は数人の素晴らしい先生と出逢えました。
冬みたいな先生がいれば、夏みたいな先生もいます。
二人とも必要なんですよね…イヤだった先生も、数年後に会って、
『あれらは僕を厳しく教育してくれてたんや』と気付く事もありました。
で昨夜、尊敬する高校のラグビー部の監督から携帯に着信がありました。
『久しぶりに先生と話しが出来る♪』
とルンルン気分でかけ直してみましたら…
『おっ!
中村!
久しぶり!
相変わらず忙しそうやな~!
電話がつながらないやんか!
それはそうと、中村!
中村の入ってたラグビークラブにシャッター屋さん…いたよな?
あの人、名前なんやった?
電話教えてくれへんか?
実はな…
シャッターが潰れたんや…』
でした…
『なんだよ~!』
ってな感じで、数年ぶり、感動?の会話でした。
そんな些細な会話でも、少し心暖まる瞬間でした。
僕がオッサンになり、何年経ってても、先生は先生のままですよね♪
チャン、チャン♪
ちなみに、鬼木君。
中学進学と同時に、岐阜県へ引っ越してしまいました。
それ以来会っていません…
どないしてる?