鳶色の瞳 

あなたには、あなただけの魅力があるのだから、
…やっぱり自分は こう想う。と…
想うとおりに生きて良いのだよ〜 

満月に思い出す万葉集の『にぎたつに…』 …(追記あり)

2023-09-06 13:08:42 | 瞑想

この間の満月🌕、

ちょうど滞在先の窓から良く見えました。

 

…満月で思い出す、有名な万葉集の歌があって…

この歌の舞台となった場所は、

私にとって、第2の故郷に近いこともあったり、

とても親しみやすい歌なのですが…

 

 

たのしい万葉集(0008): 熟田津に船乗りせむと月待てば

↓ 日本古代文学から見た国際文化-額田王の歌の背景- ↓ 

https://www.manabi.pref.aichi.jp/contents/10003307/0/kouza/section2.pdf

 

 

原文は、万葉仮名 と言われる

漢字のみで書かれていて、

 

熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜

 

色々と解釈が なされて…

 

いつだったか、読んだ説では、

一般に言われるような

《戦いに赴く前の兵士達を鼓舞する歌》では無くて、

 

『月の出る夜に舟を出して魂を見送る時の』…歌なのでは?

…と言う説が、私的には好きです。

 

(追記:この本で読んだと思う…↓ ) 

 

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読書メーター

 

 

……… ……… 

 

『にぎたつ』と言う意味も、

穏やかで遠浅の浜 …と言う意味なら、

 

古代には手漕ぎの舟を出す時には

干潮の時に舟から降りて

満潮になった時に舟を出す…そういう乗り方があった、

 

>熟田津(にきたつ)に、船(ふな)乗りせむと、月(つき)待てば、潮(しほ)もかなひぬ、今は漕(こ)ぎ出(い)でな 

 

この「今は 漕ぎ出でな」の部分には別の解釈もあって、

出でる ではなくて

来る の意味の、「来(こ)な」

では? と言う意見も興味深いです。

……… そこで

 

これは 私の 勝手な思い込み ですが……… 

ちょっと空想したのは…

 

《 熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜 》 

 

 にぎたつに 舟遊びしようと 満月の満潮を待つ者よ、

 ちょうど潮の具合も良くなったよ、

 今も漕いで おいで な 

……… ……… 

 

…(舞台の愛媛、伊予弁では今も「〜な〜」 と言う

 呼びかけの言い方は生きている。…と、

 ふと、思ったのでした。。。)

 

(坊ちゃんの小説で有名な「〜な もし」は聴かなくなっても、「〜な」と言う語尾は現在も生きていると思う)

 

 

 

 


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