擬・山月記

中途半端に頭がいいから苦しいのだと思う。

頭が悪いなら割り切りを覚え、天才ならとっくに活路は開けている。
そして、人の中で切磋琢磨することーその結果として自分の無能さが露呈するのを酷く恐れているのだ。自尊心だけが肥大化し、時に友人知人の栄光浴に浸る・・。

そもそも、地方旧帝大の法学部に行ったのも、妥協の産物で、地方公務員になって小市民として生きよう、とか甘く考えていた。周りを少し見下していたのだ。

２浪の秋に文系へ戻ったのも理系への諦めー２浪した時点でもう精神は崩壊寸前だったーからで、本当は生命科学か認知科学の研究者になりたかったはずで・・

ここで、今から、
妥協してレベルの低い大学院に入った
となると、内心で周りを小馬鹿にするのは目に見えている。
せめて、本命に向かって言い訳できないくらいには努力して入試を迎えないと。。
入っても切磋琢磨する意気込みでいないと、人食い虎にはならないものの、確実に自滅する。