みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

叙階記念日

2008-04-29 11:43:10 | Everyday is special
きょうは、多くの司祭の叙階記念日。このぼくもその一人。

あらためて、皆さまのお祈りに感謝いたします。

そして、きょう叙階される方々もいらっしゃいます。

おめでとうございます。

わたしたちの内に神さまが初めてくださったことを、神さまご自身が成し遂げてくださいますように、また、わたしたちが、そのさまたげとなりませんようにと祈ります。

さて、写真は、またまた友部修道院の庭の小さな花から。これも名前がわかりません。
花博士の皆さん、よろしくお願いします。

修道院の小さな花

2008-04-25 08:30:00 | Everyday is special
きょうは、聖マルコ福音記者の祝日。おめでとうございます。

ところで、友部の修道院は広い庭が名物ですが、芝草の中に、よく見るといろんな小さな花が咲いています。

この花も、そのひとつ。花の大きさは1センチ余りで、とても小さいです。
名前は何というのでしょうね。
通路脇のコンクリートのふちに一輪だけ咲いているので、どこからか種が飛んできたものかもしれません。

このブログを見てくださっている方々には、花の博士が何人もいますので、きっとどなたか教えてくださることでしょう(と、期待しております)。

トリテリア(ハナニラ)

2008-04-18 18:18:18 | Everyday is special
先週末はお祝い事で山形に出張しておりました。
ちょうど桜の咲き始めの頃で、たいへんおめでたかったです。

日曜日の夕方には友部に帰着。翌日から3日間、別々の会議があり、会議好きの修道会のカリスマを立証してきたところです。

写真は、先日取手の近所に桜を見に出かけたときに撮ったハナニラ。トリテリアという名前があるのは知りませんでした。ニラ、というとにおいそうですが、トリテリア、というと、とても上品に見えますね。

泣き虫ハァちゃん

2008-04-10 10:10:10 | Everyday is special
臨床心理学者の河合隼雄さんが亡くなられたのは昨年の7月。
それから数カ月たってから出版された本が『泣き虫ハァちゃん』(新潮社)です。

この本は、彼の少年時代の思い出をモチーフにした短編小説で、彼がどれだけやさしさに満ち溢れた家族の中で育ったのかがわかります。

2000年の、たしか11月だったと思いますが、カトリックの東京管区(札幌、仙台、新潟、浦和、東京、横浜の6教区)の司祭大会が札幌で開催された時、一人の講師が河合さんでした。

そのやさしい人柄がにじみ出るような素晴らしい講演で、とても感動して、質問のときに最初に手を挙げさせていただいたことを今でも覚えています。

それは、講演の中に出てきた「聴く姿勢」ということについての質問だったのですが、河合さんは「それは聴く人の生き方そのものです」と答えてくださいました。
いまだにこころにしみ入る言葉ですが、生き方そのものの問題となってくると、自分はまだまだだなと反省しきりです。

そんな河合さんの書かれた小説は、彼の生き方のベースとなっている原風景が描かれているようにも思います。

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「ハァちゃん、ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ」
もうたまらなかった。ハァちゃんは涙の流れ出してくるのを止められなかった。しまいには、お母さんの膝に顔を埋めて泣いた。お母さんの膝は暖かく、優しかった。
「男の子も、泣いてもええんよ」などということは、ハァちゃんはそれまで誰からも聞いたことはなかった。」(『泣き虫ハァちゃん』より)
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これは、ハァちゃんが好きだった幼稚園の先生が結婚で退職することになり、お別れ会のあった晩の一こまです。

とてもよい本を読ませていただきました。
気持ちがとてもやさしくなる本と思います。

河合先生、ありがとうございました。

写真は、近所の戸頭団地の中で。