みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

常陸秋そば

2013-10-26 15:00:00 | Everyday is special
台風27号の影響が心配されましたが、大丈夫でしたでしょうか。
ちなみに、台風27号の英語名は「フランシスコ」というのだそうです。
今度、日本のカトリック教会は教皇フランシスコが日本に招待することになったので、ちょっと重ねて見てしまいました。
台風は、招かれざる客ですけれどもね。

さて、茨城県は意外にそば処としてがんばっていて、とくに常陸秋そばは、味も香りもよいとのことで、あちこちで栽培されています。

ぼくは、信州生れの信州育ちですから、美味しいそばには目がありません。
そして、山形県でも働いておりましたので、あちらのそばの美味しさも堪能していました。
そのぼくが言うのですから、これは本当です。

茨城のそばも美味しい。

茨城県内のあちこちにいろんなおそば屋さんがありますが、どこもがんばっていると思います。

秋の新そばも待ち遠しいですね。

というわけでして、まずは、美しいそばの花をどうぞ。



ちょっと見、北海道のようにも見えますが、友部です(10月初旬)。



そばの茎は赤いです。

紅葉前線

2013-10-19 16:00:00 | Everyday is special
台風26号は、たいへんな被害の爪あとをあちこちに残していきました。
とくに伊豆大島では、多くの方が犠牲になり、行方不明となっています。
行方不明の方が、すぐにでも見つかりますようにと願ってやみません。
また台風27号が発生し、近づくかもしれません。
どうかお気をつけくださいますように。

さて、今年の秋は、最初寒くて、そのあと台風の影響か、あたたかくなって、で、ようやく平年並みの気温に落ち着いてきたので、紅葉の見頃が気になります。
北国の、山の上はもう見頃を過ぎてしまったのでしょうか。

春は桜、秋は紅葉。
ぼくにとっては気持ちがはやる季節です。

というわけで、写真は、前回に行った信州での紅葉の始まりから(まだ早かったですが)。



草紅葉。



これは何の葉っぱかな。



ところどころきれいな色になっていました。



これはつつじかな。



遊歩道の真ん中に。(カメラの彩度を上げています。)



これはナナカマド。

20世紀のスペインの殉教者(522名)列福

2013-10-11 22:10:00 | Everyday is special
今週は、イエズス・マリアの聖心会の年の黙想会が行われ、皆と一緒に友部修道院で過ごしておりました。

さて、今度の日曜日、10月13日に、スペインのTarragonaで、1930年代に殉教したスペインの522名が列福されます。
これだけの大きな人数の列福式は、カトリック教会史上初めてのことだそうです。

スペインの近代・現代史はとても複雑で、学校で教わる範囲ではなかなか理解できないのですが、スペインでのカトリック教会は、たいへんな迫害の時期を過ごしました。

1931年に、スペイン国王は追放され、「第一共和制」の社会主義的な政府が樹立されていきますが、国内は混乱を極め、内戦状態(市民戦争)になります。
そして、その始めから、多くの教会・修道院が破壊され、1934年には、34名の司祭が殺されていきました。

1936年には迫害がさらにひどくなり160もの教会が破壊され、1939年までの間に、13人の司教、4184人の司祭、2365人の修道ブラザー、283人のシスター、300人の一般信徒が殉教しました。

このうち、今回列福される522名の殉教者の中の5名が、イエズス・マリアの聖心会の会員たちです。

Fr. Teófilo(37才)
Fr. Isidro(35才)
Fr. Gonzalo(37才)
Fr. Eladio(32才)
Fr. Mario(26才)

このうち、テオフィロ神父は、マドリードにあるイエズス・マリアの聖心会の神学院の院長をしていましたが、内戦中、神学校を野戦病院へと変え、自ら指揮を執っていました。このことを、軍は知らなかったのですが、のちに彼が司祭であることが知られることとなり、すぐに捕らえられて、正当な裁判を受けることもなく射殺されてしまいました。

彼が神学生たちに遺した言葉です。
“Have faith in God and, if you die, die as good Christians”
(神への信仰を保ちなさい。そして、もし死ななければならない時は、よいキリスト者として死になさい。)

“Goodbye. Do not grieve. I die for God and for the peace of my country. Goodbye”
(さようなら。悲しむことはありません。わたしは神のため、そしてこの国の平和のために死ぬのです。)

このような殉教が、20世紀のスペインに起こっていたことは、大きな驚きです。


テオフィロ神父


今回、イエズス・マリアの聖心会の司祭たちの黙想指導をしてくださったのは、レデンプトール会の瀬戸神父さまです。
この列福式では、6名のレデンプトール会の会員方も含まれているとのこと。

瀬戸神父さまには、叔父の西本至神父の葬儀の時も、レデンプトール会の東京準管区の管区長でいらして、フィリピンでたいへんお世話になりました。

ともに、教会に与えられる素晴らしい福者たちの誕生をお祝いしたいと思います。

写真は、先週行った信州の高原の秋の風景から。



「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」(ヨハネ12:24)
ちなみに、これは麦ではありませんが、殉教者にぴったりの聖書の一節です。



大きな種の房ができています。



これは、夏場に咲いていたヤナギランの花の後。



種を綿の中に包んで、飛ばしていくのでしょうね。



花もいいですが、この綿毛も美しいです。



これは何の花だったのでしょう。



「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。」(ヨハネ3:8)



種を包むやさしさを感じます。

草津・軽井沢巡礼

2013-10-05 21:30:00 | Everyday is special
10月2-3日は、水戸教会の巡礼団といっしょにカトリック草津教会と軽井沢の御聖体の宣教クララ会と聖パウロ教会に巡礼をしてきました。

国立療養所の栗生楽泉園内にある草津教会では、信徒の米塚さんご夫妻にお世話になり、ご主人に講話をしていただきました。
いつもながら、とても力強い信仰の証しを立てられ、また、たくさん学んできました。

また、草津でのキリシタンの歴史についてもお話しになり、とても勉強になりました。
草津温泉周辺には、キリシタンの時代以前からハンセン病患者の集落があり、1565年には、すでに草津の、しかも栗生(クリウ)にキリシタンの丸古(マルコ)甚平が訪れて宣教したという記録があります。
彼は、当時すでに栗生で患者達へのケアーをしていた有道長門守と出会い、彼をたたえるため、ルイス・フロイス神父の賛同と患者たちの総意のもと、石碑を奉納し、それが現代になって発掘されたのでした。

最初の宣教師、聖フランシスコ・ザビエルが日本に来てから、わずか16年後のことです。
当初から、ハンセン病患者のケアーを大切にしていたのですね。
歴史は、本当に興味が尽きません。

今日でも、米塚さんご夫妻を中心に、そこに集まる皆さんが信仰と教会を力強く守っておられることは、本当に素晴らしいことと思いました。

写真は、今回、ぼくだけ早めに軽井沢に行って、宣教クララ会でシスターたちのための静修のお話をし、翌日、一人でまた山歩きをしてきた時のものです。

テーマは、道の思い出。



草紅葉が始まって、とてもきれいでした。



台風の影響で午前中は曇っていたのですが、お昼過ぎから晴れてきて、さわやかな日となりました。



いちばん上の写真もそうですが、「トイカメラ風」のモードで撮影してみたら、懐かしい雰囲気に撮れました。