ニュースその一)
バテカン放送局から今回の教皇選挙にまつわる裏話が入ってきました。
教皇選挙の「コンクラーベ」とは、ラテン語で「鍵がかけられて」という意味があり、システィーナ礼拝堂に枢機卿たちが閉じこもり、祈りのうちに選挙が行われることで知られています。
今回の選挙では、参加枢機卿115名中アジアからは10名の枢機卿が参加しましたが、そのうちの一人がフィリピン人のアントニオ・タグレ枢機卿でした。
彼は、「チト」の愛称で親しまれていますが、じつはみちあき神父の神学校時代の恩師でもあります。
そして、「みちあき神父のふぉと日記」の熱烈な愛読者であり、今回のコンクラーベ中も、宿泊先の部屋に戻ったときには、いつも閲覧していました。
その彼が、親しい枢機卿たちに、これは面白いですよと、「みちあき神父のふぉと日記」の名前を小さな紙片に書いて渡していました。
すると、コンクラーベの第二回投票で、どうしたことかその紙切れが教皇選挙の用紙に紛れ込み、なんと、開票の時に「みちあき神父」の一票が入ってしまったとのことです。
コンクラーベで、初めて日本人の名前が読まれた瞬間でした(多分)。
それから、枢機卿たちの間で「みちあき神父のふぉと日記」が有名になり、システィーナ礼拝堂に通じる廊下に、急きょみちあき神父の写真が飾られることになったとか。
では、みちあき神父の談話です。
「え?本当ですか?!それは光栄です!しかし、コンクラーベでぼくの名前が読み上げられたなんて、カトリック教会は大丈夫なのでしょうか?!でも、緊張の空気が一瞬でもゆるめることができたのなら、この上ない幸せです。これからも精進して、いい写真を撮っていきたいと思います。」(オイ、そっちかよ!)
チト枢機卿は、思わぬ教え子の活躍に目を細めたそうです。(ちなみに、その投票用紙は黒い煙と化してしまい、証拠はなくなってしまったのですが。)
ニュースその二)
バテカンからの速報です。
新教皇フランシスコは、これまでの教皇の公邸には住まず、「カサ・サンタマルタ」というバチカン内の少し離れた宿泊施設の一室に住むことを選びました。
しかし、部屋には何も飾る絵がなかったことから、何かアジア的なものを、ということで、チト枢機卿に聞いてみたところ、みちあき神父の新しい作品を、ということになりました。
では、その部屋に飾られることになったみちあき神父の新作を、チト枢機卿のコメントと共に紹介いたしましょう。

愛田よつをを思わせるような素晴らしい作品です。教皇フランシスコは、とても謙遜な方で、「教皇」と言うよりも一人の人間・司祭としてのご自分を大切にされているので、ぴったりのメッセージになっています。

これも素晴らしい作品ですね。「神父だもの」とはまったく異なった意味を持っています。つまり、「神父だもの」のメッセージは、すべての神父に共通しますが、これは、みちあき神父にしか通用しません。みちあき神父だったら「何でもあり」のようなユニークさ、あるいは奥深さを持っていますね。

ちょっと分かりにくいですが、これは、雪の日は雪の中を「スモー(相撲)」ではありません。「スキー」です。どんな天候でも、好きなスキーをするみちあき神父の熱心な姿勢が見えてきます。さすがに雨の日のスキーは幻滅だと思いますが。

これも素晴らしいですね。有名な相田みつを先生の「雨の日には/雨の中を/風の日には/風の中を」の書が頭に浮かびます。一見パクリのようにも見えますが、違います。「雪の日には」という一句を省くことによって、晴れた日も曇った日も、雪の中に身を投じていくという、雪に対する真摯な姿勢と愛情が見えてきます。「道(どう)」と言ってもいいでしょう。もちろん「スモー道」ではありませんよー、「スキー道」です。ま、どーでもいいですけどー。
と、いうわけでして、以上、今年のエイプリルフール(4月馬鹿)のウマシカ・ニュースでしたー。(どうぞ大目に見て、笑ってやってくださいな。)
ちなみに、相田みつを風の書ですが、これは実際に書いたのではなくて、iPod/iPad(iPhone)用のアプリで「みつをメーカー」というフリーソフトで作りました。メッセージを入力するだけで、とっても簡単にできちゃうんですよー。ものすごくバカらしいけど面白くて、はまってしまいました。
あ、それと、フィリピンのチト枢機卿さまがぼくの恩師だというのは本当です。今回彼がコンクラーベに出席したとき、フィリピン中が、彼が教皇になるのではないか、と話題がもちきりでした。
いちばん上の写真は、先日友部の北山公園で撮ったカタクリの花。今年も咲いてくれてありがとう。