年末年始映画漬け、第3段です、『どろろ』。
ちなみに、第1段が『トランスフォーマー』、第2段が『東京タワー』(←リリーさんのほう)。『東京タワー』、いろいろ思うところの多い映画で、ちょっと時間を置こうかなと思います。(…忘れたりして; 笑)
あ、クリスマス頃に見た『蟲師』も待機中だな。オダギリジョー特集か?『ゆれる』もこれから見るんですが、何か?
いやいや、どろろですよ、どろろ。漫画を読んでいたという相方ちゃんの強い希望により、以前から見ようとしていた映画でやっと見ることが出来ました。じつは、ちょっと抵抗があったんです、この手の映画。『フランケンシュタイン』で痛い目を見ているので。が、重たいテーマにとらわれず、楽しむことが出来ました。
柴咲コウさん。どんな役でも綺麗ですね~。あんなに泥だらけだったのに、美人~。あの大きくて綺麗な瞳が、大好きです。眼差しの強い人、瞳の輝きに力のある人、大好きです。仇打ちへの強い信念を持って生きる「どろろ」の役、ぴったりだと思いました。
妻夫木聡さん。どんな役者さんなのか、あまりよく知らないのですが、引き込まれました。淡々とした中に、悲しみや怒りや寂しさが伝わってきて。
ストーリーは、簡単に言うと…
父の天下統一の野望を実現するための代償として体の48か所を魔物に奪われた主人公と、両親を殺され孤児となったどろろが出会い、魔物から体を取り戻しながら旅をしていくお話。
子の体を差し出してでも、己の野望に固執した父。父母を殺され、固く復讐を胸に誓った子。圧政に苦しみ、泣く泣く子を捨てねばならなかった村人。そして、呪われた己の体を取り戻すために旅を続ける子。などなど。
本当に幸せな瞬間なんて、きっと、ほんのひと時で、人はいろんな苦しみや悲しみを抱えながら生きていて、それでも、幸せな明日を信じて歩み続ける。いつの日か消えゆく命を、限りある命を、束の間の輝きで彩るために。行く手に待ち受けるものが何であろうと、前に進むしかないのだから。
そんな、生きとし生けるものの宿命というようなものを感じる映画でした。