「SWEET DREAMS」を聴くたびに思い出す光景がある。あれは、息子がまだ幼稚園に通っている頃…桜舞い散る道を来る日も来る日も、往復2時間かけて息子の療育に通う日々。車を走らせながら毎日聴き続けたのがVAMPSのSWEET DREAMS。こんな日々を過ごしている私。この日常がいつの日かこの子を支える大切な日々であったと思えるようにと。
世界にあふれる幸せな音を全身で感じられる体 . . . 本文を読む
「私たちのいろんな想いをそっと手で包みこみ、開いた彼の手のひらから綺麗な花びらが溢れ出てきたような。そんな優しい愛を感じた」
これは、今朝の羽生くんからのメンシプコメントを読んだあとにXに投稿した私の言葉だ。私たちが日々彼を想って呟くいろんな言葉や、そこに込められた背景にまで想いを寄せ、さらにはXのような場にも届かない想いたちを感じとり、優しい手でそっと包んで、その全てを美しい愛のこもった花びら . . . 本文を読む
nottestellata2024の舞台裏を見ていて改めて思う。スケートに捧げてきた人生のどこに下げる要素があるのだろう。彼は正々堂々とフィギュアスケートというフィールドで勝負をしているというのに、彼の足を引っ張ろうとする輩が繰り広げるのはスケートの話題ではなく、言っている側の人間性を疑うようなひねくれた悪口や感情論ばかり。
彼の情報を追っていて「安置や悪質週刊誌の捏造や暴言→ファンか . . . 本文を読む
羽生くんに出会って芽生えたささやかなケツイの話。
私は子供の頃から人間の死生観のようなものに敏感だった。生きるということ。生きて、最後に死ぬということ。生きた証、アイデンティティ、信仰と自我、燃え尽きた先に残るものとは。そんなことばかり考えて生きてきた。死ぬまで続く「いま」をどう重ねていくのか。重ねた「いま」が何を残していくのか。一歩引いて、俯瞰して、ただ茫洋とそんなことを考えていた。
重ねて . . . 本文を読む
ふと目覚めると、青空が見えた。体を起こして見渡すと、どうやらここは、深い森の奥にぽっかりと開いた木々の切れ間のようだ。柔らかな風に吹かれて木の葉が優しく音を立てている。(ここは、どこだろう。どうしてここにいるんだろう。…僕は、誰だろう。ここで何をしていたんだっけ)わからない。わからないけど、ここは、なんだか心地良い。
暖かな日差しが気持ちよくて、もう一度横になって目をつぶってみる。 . . . 本文を読む
無邪気に、真っ直ぐに彼に甘える(普段は凛々しく救助活動に従事しているであろう)ワンちゃんを見ていて、なぜかぼんやりと自分の沼落ちの過程を思い返していた。北京以前の私は、彼の報告やショーを見てそれぞれに反応している沼の外の人たちと同じ場所に居たんだ。遠い昔のことのようだけど、まだたったの2年足らずなんだよね。
沼落ち前の、フィギュアに興味のなかった頃の私でも、羽生くんの⛸はこの世の至宝だと震えるほ . . . 本文を読む
羽生くんは不思議な人だ。人生何周目だよっとツッコみたくなるほど達観していると感じることもあるのに、子供のまま大人になったかのようなピュアな輝きを放ち続けている。
私は若い頃にちょっぴりメンタルをやられたことがあり、それ以来、いろんなものをすり減らしながら、削ぎ落としながら歩いてきた気がする。そんな私に、彼は、美しい桜の花びらを、夜空に輝く星の欠片を、風がそよぐ心地よい音を、あふれる日常の愛しさを、 . . . 本文を読む
チカログさんの解説動画を見せていただいてプロの目線って凄いと思った。細かなステップをどう取っているのか、この動きはどこの音を拾っている、これは表取り、これは裏取り、なんなら、息継ぎまで拾っていると丁寧に説明してくれたおかげで、漠然と感じていた羽生くんが体で奏でている音楽というものを、はっきりとこの目で見ることができるようになった。
すると、歴代のプログラムが急に4K画像になったかのように鮮やかに . . . 本文を読む
心がガラガラと崩れていくときって、自分でも何でスイッチが入るかわからない。美しいものに触れても心がときめかなくなったら危険信号。気分は野生動物。癒えるまで存在に気付かれないようにじっと身を潜める。こんなときはまばゆい存在には触れられない。ひたすら共鳴するものを求めて心をさまよわせるだけ。
HYDEさんは、こんなときに背中を蹴って突き落としてくれたりする。蹴落とされて這いつくばってもがく私を、崖の上 . . . 本文を読む
ファンタジー・オン・アイス2023の千秋楽。ライビュ会場で浴びてきた。素晴らしいパフォーマンスに夢心地になりつつ、いつものショーの熱狂とは違った気持ちを抱いた特別な時間だった。またまた、思考の海に潜って語ってみる。あくまでも、私の個人的な気持ちの話。羽生くんを見ていると、大切に拾い集めたキレイな石を瞳輝かせて眺めているような、子供の頃の純粋な気持ちを思い出す。好きだと思う気持ちが、嬉しい、楽しいと . . . 本文を読む
あれからもう30年か…。ちょっとだけ、センチメンタルな独白。
最近、ふとした瞬間に脳裏に浮かんでくる。あの人はもうどこにもいないけれど、その面影もあの日々も何ひとつ変わることなく、消えない傷となって心の奥に刻まれている。この鈍い痛みこそが、あんなにも鮮やかに生きたあの人が、この世界に存在したという証だ。
肉体はいつしか滅びる。歩み続けた道もいつかは途切れる。けれど、まばゆい光を放 . . . 本文を読む