氷点下の虹

ささやかな日常の記憶と…
HYDEさんと羽生くんを愛でる独り言ブログ
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羽生くんの誕生日に寄せて

2023-12-07 22:49:40 | Figure Skate

羽生くんは不思議な人だ。人生何周目だよっとツッコみたくなるほど達観していると感じることもあるのに、子供のまま大人になったかのようなピュアな輝きを放ち続けている。

私は若い頃にちょっぴりメンタルをやられたことがあり、それ以来、いろんなものをすり減らしながら、削ぎ落としながら歩いてきた気がする。そんな私に、彼は、美しい桜の花びらを、夜空に輝く星の欠片を、風がそよぐ心地よい音を、あふれる日常の愛しさを、大切そうに腕に抱えて差し出してくれる。

変わらずに、色褪せない思いを抱き続けることがいかに難しいことか、自分の人生をもってわかった気になっていた私は、そんな彼を知ったとき、奇跡の存在だと思った。こんなふうに生きられる人がいるのだと驚かされるばかりだった。

大人の階段を登るたびに変わっていく景色にも流されることなく、大切なものを大切なままに抱き続け、守り続けてきた彼から惜しげも無く差し出された想いの結晶は、時が経っても鮮やかなまま、私の心を惹きつけてやまない。

そうして、そんな彼の真っ直ぐな想いに触れるたびに、自分の心の奥底に埋もれて色褪せていた感情に光が差し、温もりがよみがえり、輝いていく。まるで魔法のようだと思った。自分の心にこんな変化があらわれるなんて、思ってもみなかったんだ。羽生くんに出会ってからの私は、過去に落としてきた宝物たちとの再会を繰り返している。

羽生結弦という人がこの世に生まれてくれたこと、そして、彼と同じ時代を生きているこの奇跡に、心から感謝している。これからの人生も、彼が、彼らしく、たくさんの幸せに包まれながら歩んでいけますようにと願いを込めて…。

羽生くん、お誕生日おめでとう。


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