夢と現が交錯した、面白い映画でした。
簡単なあらすじは…
他人の夢を共有できる装置、「DCミニ」をめぐる話。サイコセラピーのために開発された「DCミニ」が何者かに盗まれ、その後、夢を侵され精神崩壊する人々があらわれる。悪用を止める為、「DCミニ」を取り戻すべく、研究所のメンバーやパプリカ、刑事などが夢と現を股にかけて奔走する。…という感じです。とにかく映像も音もVividで、万華鏡を覗いているような美しい世界が広がっていて、ただそれだけでも楽しめました。
科学の領域とは?
無邪気な子供の心のままに大人になってしまった天才科学者。好奇心と欲求のままに生み出されたものが悪用された時、最悪の凶器になりうる恐怖。他を排斥し、少しでも人より優位に立つためならなりふり構わない人間という生き物の性。
優れた「何か」を手にすれば、使い方を誤る。ダイナマイトしかり、原子力しかり。それが、よりよい暮らしのために開発されたものであろうと、使い手の意思一つで凶器になってしまうという悲しい現実を改めて感じさせられました。
夢とはいったい何なのか?
過去のトラウマ、欲望、嫉妬、劣等感。人間の深層心理、道を踏み外すに至るまでの心の歪。積もり積もった屈折した思いが悲劇を引き起こすのは、ほんのちょっとしたきっかけなのかもしれない。先日見た映画『ゆれる』でも同じようなことを感じました。
「深遠な夢の前にあっては、科学などゴミに等しいのかもしれない」
「不祥事の裏にあるのは、常に驕りと怠慢だ」
鮮やかな映像と音が次々と流れていく中で、いろいろな思考がめまぐるしく頭の中を駆け抜けていく…そんな映画でした。
夢といえば…
昨夜の夢にkenちゃんが出てきました。(なんでかな?)What's In の座談会的な雰囲気で、くだらないことを何人かで話してる感じ。あんなお兄さんが身近にいたら楽しいだろうな~。
はい、余談でした 笑。