「小さな木の実」
という歌が、どういうわけか、今日1日中頭の中で流れています。
『坊や 強く生きるんだ この広い世界 お前のもの』
このフレーズが胸に重く響いて。優しくて、悲しくて、切ない。
悲しみの中で振り返る一時の幸せな思い出って、他のどんな悲しみよりも、何よりも、一番悲しい気がする。
原曲は、ビゼーの歌劇「美しいパースの娘」の中で、男性が愛する女性を想って歌うセレナーデで、甘い恋の歌らしいのですが、「みんなのうた」用に日本語の歌詞がつけられたのだそうです。原曲とはメロディーも少し違うのだとか。
原曲も素敵なのでしょうけれど、「みんなのうた」で育った私にとっては、パパとの大切な思い出を抱き締めて1人佇む少年の、切ない歌…です。
はぁ~、今日はなんでこの歌ばっかり流れてるんだろうな。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=E04336
(↑歌詞全文)
は、ともかく、
「喪失を悲しむな」
というのは乱暴か。
皆、喪失を恐れ
それぞれのやり方で喪失への対処を編み出しながら、
年を重ねていくのかもしれんね。
いい人の国から、煩悩まみれの世界へようこそ 笑。
失う悲しみは失ってみないとわからない。
初めて気づく空いた穴の大きさに、なす術もなくて。
そうやって、小さなものから大きなものまで、
生きているとたくさんの風穴が胸に刻まれて、
隙間風を感じながら、気付かないふりをしたり、
いつしか埋まっていく穴もあれば、
大きくなっていく穴もあって。
常に満たされた人生なんて、あり得ないよね。