昨日で仕事おさめでした。今日は大掃除、明日は餅つき、31日にお節を作って…もう、2007年もあと少しですねぇ。もうすぐ「ゆく年くる年」ですね~。
まったりとこたつに入って、除夜の鐘を聞く。そんな年越しが当たり前だと思って過ごしてきました。が、このニュース記事を読んで、その「当たり前」を守るためにたくさんの方が尽力されているのだなと、今までそんなこと考えもしなかったなと、思いました。
過疎化や、高齢化、後継者不足で、途絶えてしまいそうな鐘の音を絶やさぬよう、檀家の方が交代で守っていたり。それでも、どうしても、どうしても、守れそうにない、そんな鐘の音を鳴らすのが、
『自動鐘つき機』
北海道から沖縄まで全国で約1600の寺で導入されているのだそうです。
「子供の頃からずっと聞いてきた鐘の音。途切れさせてはもっと寂しい地域になってしまう。」
「お寺の鐘の音は日本人の心のふるさとだから。」
「地域の鐘の音を守りたい。」
そんな想いを黙々と支える、『自動鐘つき機』。先端部の皮の張り具合やネジの締め具合などを変えその寺独特の音色を作り出すような工夫も施されているのだそうです。
今年もつつがなく過ぎた一年に感謝しつつ、迎える年に思いを馳せ。鐘の音に耳を澄ませて、日本の年越しを噛みしめる。心地よい響きに、心が凪いでいくような気がする束の間の不思議な感覚。過去と未来の境目に立っているような、時空の狭間に立っているような不思議なひと時。除夜の鐘の音を聞くたびに、そんな奇妙な感覚に陥るのは、私だけでしょうか。禊ぎ(みそぎ)というほどの大そうなものではありませんが、あのひと時を通って、初めて新年が迎えられる気がするんですよね。
本当は、人の手で守り継がれていくのが一番なのでしょうが、なんとかして絶やさぬよう、今年も鐘の音を響かせようと頑張って下さった方々の努力に、感謝。
改めて、心して、鐘の音に耳を澄ませようと思います。