(画像:時事通信)
元寇船発見。
ほぉ。
730年も昔の船が見つかるなんて。
思い出すな、元寇防塁跡。
私は、小学校高学年から大学卒業までを福岡で過ごしました。学校で歴史を学んで、いつも遊びまわっていた近所の山に元寇防塁の碑があることを知り、なんとも複雑な気持ちになったのを思い出します。今思うと、「夏草や兵どもが・・・・」そんな歌が頭をよぎるような、ドキドキと切なさが同居するような感覚でした。
そもそも、その山は海岸線からかなり離れたところにあり、そんな場所に防塁跡があること自体当時の私にはとても不思議で、そこに時の流れを感じて。
人が決して抗うことの出来ない、時の流れというものを感じる時、なんとも奇妙な感覚に陥るものだな、と思います。走馬灯のようにフラッシュバックする、雑多な感情に揺さぶられて。記憶の彼方へと足元をすくわれるような。
730年という時を、この船はじっと海底で過ごして。遥か頭上に流れる時をじっと見つめていたのか。…なんて、ロマンチックな妄想に浸ってしまうニュースでした。